金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 弥生賞ディープインパクト記念・フィリーズR・中山牝馬S

2025-03-10 04:11:45 | 競馬

 まずは阪神のフィリーズR

 勝ったのは、キズナ産駒ショウナンザナドゥ。中団10番手待機で脚を溜めます。激しい競り合いのあと、逃げたドゥアムールの前半3ハロンのラップは33秒1と流れるペースに。直線に入るとまず、4番手からレイデオロ産駒ボンヌソワレが先頭に立ちます。そこに大外から鋭くショウナンザナドゥが迫り抜け出して、後方から追い込んできたロードカナロア産駒チェルビアットの差し脚を3/4馬身差に抑えて快勝。良の勝ちタイムは1分20秒7。2着チェルビアットからアタマ差の3着がボンヌソワレ

 ショウナンザナドゥがようやく重賞初勝利アルテミスS3着、阪神JF4着の実績がある馬ですから、ここでの勝利は不思議ではないのですが、何と3番人気と評価を落としていました。潜在能力は高いのですが、道中で力んで走る癖があり、ここまでは勝ち切れませんでした。今回は思い切って待機策を取ったことが功を奏したようです。速い流れの1400mが向いた可能性もあります。本番の桜花賞でも脚を溜めるレースをすると思います。

 2着チェルビアットも後方待機策が良かったと思います。速い流れの本番でも後方待機で一発を狙うことになると思います。3着ボンヌソワレは、先行勢の中で粘り切った内容は見所がありました距離は1200~1400mが良いと思いますが、桜花賞でもペースが落ち着くと前々から粘り切る可能性はあると思います。

 

 

 次は中山牝馬S

 勝ったのは、デクラレーションオブウォー産駒の5歳牝馬シランケド。中団8番手待機で脚を溜めます。51㎏軽量で果敢に逃げたペイシャフラワーの前半1000mのラップは59秒5と流れる展開に。直線に入るとまず、2番手からキタサンブラック産駒クリスマスパレードが先頭に立ちますが、外からシランケドとルーラーシップ産駒ホーエリートの2頭があっという間に交わして、そのうちシランケドがアタマ差抜け出して快勝。良の勝ちタイムは1分47秒1。2着ホーエリートから3/4馬身差の3着がクリスマスパレード

 シランケドは嬉しい重賞初勝利3歳時に紫苑S3着がありましたが、4歳時はローカル中心に走って3勝をあげオープン入り。5歳で本格化しましたので、ここからの活躍が楽しみであります。

 2着ホーエリートは、3歳時にフラワーC2着があり中山巧者と言えます。まだ4歳ですから、この馬も楽しみです。3着クリスマスパレードは、負担重量56㎏で僅差の3着ですから、地力の高さを見せてくれました。GⅠレースではまだ足りませんが、走るレースを選べば勝機は十分だと思います。

 

 

 そして弥生賞ディープインパクト記念

 勝ったのは、モズアスコット産駒ファウストラーゼン。後方12番手待機で脚を溜めます。逃げたリアルスティール産駒ヴィンセンシオの前半1000mのラップは1分0秒9と淡々とした流れに。ここでファウストラーゼンが一気に先頭を奪って、そのまま3コーナーから4コーナーへ向かいます。直線に入ると、2番手のヴィンセンシオがファウストラーゼンに並びかけ交わします。しかし坂下あたりで、内側からファウストラーゼンが差し返して、そのままクビ差をつけて勝利。稍重の勝ちタイムは2分1秒3。2着ヴィンセンシオからクビ差の3着には、中団8番手から追い込んできたドゥラメンテ産駒アロヒアリイ、さらに1馬身差の4着が1番人気のミュージアムマイル

 勝ったファウストラーゼンは、前走のGⅠホープフルSと同じレースをして、今回はそのまま勝ち切りました。淀みの無いペースに持ち込み消耗戦となれば、ファウストラーゼンの粘り強さが光ります本番の皐月賞でもファウストラーゼンの走りがレースの流れを決めることになりそう。

 2着ヴィンセンシオも自分のレースは出来ました。ただ、4コーナー手前からファウストラーゼンを追いかけた分、切れる脚が残りませんでした。3着アロヒアリイは、逆に直線まで脚を溜めていた分、ラストまで最速上りでよく伸びていました。そのアロヒアリイですら、上がりタイムは36秒1でしたから、いかに消耗戦だったかが判ります。

 1番人気で4着のミュージアムマイルですが、ラストは完全に脚が上がっていました。皐月賞なのか、マイル路線なのか、陣営は最後まで悩みそう。

 

 


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