金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 新型コロナ対応 欧米とアジアの状況が違う理由は?

2020-03-26 06:53:36 | 金融マーケット

 ここへ来て、ヨーロッパとアメリカのパンデミックが本格化してしまいました。感染ルートを探る行為が無意味になるほど感染スピードが加速した結果、「外出禁止令」を発動せざるを得ず、ピークが過ぎるのをジッと待つしかない状況。しかし、イタリアの例を持ち出すまでもなく、あのアメリカ合衆国でさえ、オーバーシュートした感染者の数に対して、医療体制には限界があるため、これから重篤化する感染者の方々の中には、ちゃんとした治療を受けられない方が数多く出てくることになります。極めて悲惨な状況と言えます。

 ところで、直近のネット記事によると、日本の感染者・死亡者の数が極端に少ないことに対する分析が欧米で始まっているとのこと。でもデータをよく見ると、実は日本だけでなく、韓国や台湾、また武漢を除く中国についても、感染者・死亡者の伸びのスピードが、欧米に比べて極端に安定していることが判ります。(外務省のHPをご参照)

 私が直感的に思うのは、日本や韓国は、「中国に近かったこと」がむしろ幸運だったのではないかと。すなわち、武漢で最初の感染者が報道されたのが12月。その後、年明けから武漢で感染者が増加しているらしいとの噂が広がり、2月の春節の開始前から、日本や韓国では、手洗いや消毒、またはうがいの習慣を確認し合うことを始めていました

 その後、突然の武漢閉鎖や、ダイヤモンド・プリンセス号の事件があったことで、欧米諸国は、中国・日本・韓国・台湾を一括りで危険地域に指定して、実質的な入出国制限をかけてきました。すなわち、この段階で、アジア諸国は欧米諸国からの人間の出入りが極端に減りました。でも、今思えば、まさにこのタイミングで、ヨーロッパーやアメリカの各地域では、無症状の感染者たちが、何の緊張感もなく街を闊歩している状況だった訳です。

 日本や韓国は、中国に近かったおかげで、欧米よりも、「いち早く緊張感を持った対応ができたこと」、そして、欧米内で最も感染が広がる時期を前に、「欧米人の入国があらかじめ避けられる状況だったこと」。この2つの幸運が、アジアの現状を導いた要因だったのではないでしょうか。

 とか言っていたら、昨夜、東京都の小池知事から「週末の外出自粛要請」が出されました。ここから日本でも、首都圏を中心にオーバーシュートが発生する可能性はありますので、油断は禁物です。緊張感を維持する努力、このことは、引続き大切であると胆に銘じておかなけれななりませんね。


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【大相撲】 大阪場所完遂 お見事でした!

2020-03-25 07:18:42 | 大相撲

 大相撲大阪場所が無事終了いたしました。優勝した横綱白鵬の「ようやく終わった」という言葉が、この場所を完遂することの難しさを物語っていたと思います。

 無観客興行とは言え、力士たちの健康を守りながら、伝統の相撲興行をやり遂げることを決断して、見事に完遂したことを、マスコミをはじめ、もう少し評価すべきだと思いますが、いかがでしょうか?

 中止の決断の方がどれだけ楽か‥。チケット収入がないので、収入はNHKからの放映権収入と、民放各社からのニュース映像に対する収入だけ。それでも、序の口から幕内力士のすべてに対して、一人でも感染者が出たら中止、という基準をあらかじめ掲げた上で、一人の感染者も出しませんでした。各部屋の末端まで、細心の注意と緊張感を維持した結果だと思います。これは、日本相撲協会の偉業だったと思います。

 そもそも、スポーツのチャンピオンを決める大会は、いったん中止にしてしまうと、その歴史の中では単なる空白ではなく、「本来、存在したはずのチャンピオンが消えた」あるいは「その世界のリーダーとなるべき人材を失ったかも」という、後悔というか、無念というか、大きな黒歴史となって何十年と残ることになります。もちろん、国民の健康が一番優先される判断基準ではありますが、細心の注意と緊張感により実現できる可能性が高いのであれば、主催者として「開催」を選択して、無事にやり遂げたことは、将来の相撲界から「大偉業」として讃えられるはずと思います。

 JRAも無観客開催を継続していますが、同じ想いからだと思います。ここは、日本相撲協会に対して、素直に拍手を贈るタイミングだと思いますが、いかがでしょう? 横綱審議委員の皆さま!

 


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【競馬】 ドバイ・ワールドカップデー 開催中止!

2020-03-24 07:13:08 | 競馬

 今週末のドバイ・ワールドカップデーの開催が中止となりました。主催者側は最後まで何とか開催する方向で進めていたようですが、さすがに欧州から主要な陣営がほぼ来れない事態となり、やむなく中止の判断となった模様です。

 日本陣営は、アーモンドアイやラヴズオンリーユーをはじめ、有力馬20頭がすでに現地に入っており、騎手・調教師が日本を離れる寸前に、中止の決定がなされたようです。

 中止は残念ですが、レースへの参加が、日本馬と現地の馬だけでは、「ワールドカップ」の名前に叶うステージにはなりません。仕方がないとしか言いようがありません。

 あとは無事に、アーモンドアイをはじめ、20頭の日本馬の輸送が順調に終了して欲しいと願うばかりです。というのも、世界の輸送量が激減しているため、航空機の離発着も激減しており、飛行機の手配には時間がかかるとのこと。

 同じことが人間にも言えます。すでにドバイに入っているCルメール騎手は無事戻れるのか? もし、今週末に間に合うのなら、高松宮記念のタワーオブロンドンやグランアレグリアの鞍上を、急遽乗り替える話が出てくるかもしれません! と思ったら、帰国後14日間は自宅待機命令だそうです。そうなると、大阪杯のダノンキングリーは誰が騎乗するのだろう?


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【重賞回顧】 フラワーカップ、スプリングステークス、阪神大賞典

2020-03-23 06:59:48 | 競馬

 まずは金曜日のフラワーカップ勝ったアブレイズは桜花賞に出てくるかはわかりませんが、とにかく驚きなのはキズナ産駒の勝負強さ。ディープのような切れ味を受け継いだ産駒もいますが、どちらかというと、並んでからの闘争心に特長があるため、短距離でもダートでも、どこでも穴をあけるケースが多い。クラシック本番でも、キズナ産駒がとんでもない穴をあけるかもしれません。

 次は、阪神大賞典キセキの凡走はあるかも‥と言ったとおりになった訳ですが、この出遅れ癖は「欧州遠征帰り」にありがちなメンタル問題かもしれません。厳しいレースを経験すると、頑張りどころでの踏ん張りが効かなくなるのです。マカヒキやサトノダイヤモンドと同じく重症かも。しばらくは信頼する、しない、を決めた方が良さそうです。

 そして、スプリングステークス中山の馬場が思ったよりも重くなっており、勝ったガロアクリークは、力の居る馬場が得意に見えました。大本命のヴェルトライゼンデは出遅れが響いた感がありましたが、本番は次ですので、特に問題はないでしょう。レースが上手なところは他頭数の皐月賞では魅力だと思います。

 最後におまけ、土曜日の若葉ステークスアドマイヤビルゴは非常に強い勝ち方でした。無理して皐月賞に出てくるかどうかは判りませんが、日本ダービーの有力馬として名乗りを挙げたと思います。武豊騎手は、サトノフラッグを取らずにマイラプソディを堅持していますが、この馬は同じ友道厩舎ですから、乗り替えちゃうかもしれませんね。


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【競馬】 スプリングステークスと阪神大賞典!

2020-03-22 08:50:30 | 競馬

 まずは中山のスプリングステークス皐月賞本番の主役は、コントレイルとサリオス、それから弥生賞を勝ったサトノフラッグですが、恐らく1番人気になるのはホープフルSを勝ったコントレイルでしょう。皐月賞のトライアル最終戦のスプリングSは、そのコントレイルにしか負けていない③ヴェルトライゼンデが断然。その他の馬は強豪たちとの対戦がありませんので、どんぐりの背比べというところ。

 馬券は、③ヴェルトライゼンデの頭固定で、相手は④⑤⑧⑨の4頭、三連単12点。③⇒④⑤⑧⑨⇒④⑤⑧⑨

 

 阪神大賞典は天皇賞春の前哨戦ですが、フィエールマン以外の有力処が出てきてくれました実績は圧倒的に⑨キセキですが、これまで、厳しい欧州遠征を終えて、有馬記念でも激走を続けてきた一流馬が、急にメンタル症にかかるケースを何頭も見ております。ここでキセキが不甲斐ないレースをしてしまう可能性も、頭の片隅に入れておかなければなりません。

 それでも、本命◎は⑨キセキ、対抗〇は、武豊騎手が長距離適性を認めた⑦ボスジラ、三番手▲に⑩ユーキャンスマイル。4番手以下は⑥メイショウテンゲン、③ムイトブリガード、④トーセンカンビーナ。馬券は、⑨⑦⇒⑨⑦⑩⑥⇒⑨⑦⑩⑥③④の三連単24点で


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