香り工房"結"のKatoです
昨日も多くの方のブログ訪問
ありがとうございます
家を早朝6時過ぎに出て、目指すは横浜本牧にある三渓園
7/13から土日祝日の早朝6:00〜8:30までの
大蓮鑑賞会
移動中はかなりの雨でしたが、園内に入る頃には、なんとか傘なしでも動ける天候になりました
今年は、葉っぱの勢いがすごくて、花がよく見えない
それでもひょっこり出ている花を捉えて撮りました
あの世の象徴のような花
その優雅な姿に魅了されます
池の周辺はズプズブのぬかるみになっていました
池の奥へ移動すると睡蓮の池もあります
こちらは奥の木陰にささやかに白い花を咲かせていました
30分ほど鑑賞し、バスで桜木町に移動し、徒歩でみなとみら地域に移動しました
みなとみらい駅に降りるエスカレーターに乗ると、下方からどっと観光客が!
時は10:00横浜美術館の向かいの地下Mark Is内上島珈琲店でネルドリップコーヒーをオーダー
小休止しました
さあ、美術館に
地上に出ると雨は止んでいました
原三渓 生誕150年、没後80年の記念展
5000展を超えるコレクションの中から約200点の展示、前期後期と一部入れ替わるようです
館内はそれほど混んでいませんでした
音声ガイドを借りて鑑賞します
裕福な家に生まれ、子供の頃から画才も優れていて、藩に注目されほどだったとか
やがて横浜の原家に養子に入ります
原家も貿易商として財がありました
恵まれた環境で、彼自身も日本画家、書家としての才能により広がりが生まれました
優れた先人の作品を見ることで養われていきます
展示のスタートは原三渓自身の作品
「白蓮」2点
こよなく愛した白蓮、多くの作品を残しました
彼は購入した作品を丁寧に購入覚書として、残しています
後年、不幸にして手放すことになったコレクションもこの詳細な覚書によって履歴を辿ることができました
その覚書でさえ、彼の書の作品です
柔らかな筆使い、丸みを帯びた形そして「かな文字」の美しさを改めて感じました
あまりのコレクションの多さにおそらく彼自身もこれほどの作品を一度に並べて観たことはないでしょう、とガイダンスが語っていました
覚書には購入した経緯、その日の様子や感想など詳細です
彼には貿易商としての顔
日本画家としての顔
書家としての顔
コレクターとしての顔
芸術家をサポートするパトロンとしての顔
どれも徹底しているところが凄い
画も書も道楽ではなく、本当にすごいです
コレクションした作品は重要文化財、国宝とされているものもあります
作品の作者は雪舟、宮本武蔵、狩野永徳、横山大観、下村観山、円山応挙、尾形光琳など蒼々たる日本画家の作品
雪舟の巻物は特に気に入っていて、亡くなる二日前にも枕元に広げて鑑賞していたそうです
鑑定士としての審美眼もすごかったとか
コレクションは若き芸術家を家に招き、生の作品を観ることでインスピレーション、生の画法を学ぶために公開していたそうです
現在、横浜三渓園内にも展示館があり、なんども観ていたのに、ボーッと観てました^_^
こんな素晴らしい作品が展示されていたとは、知らなかったです
ぜひぜひ観て欲しい彼自身の作品も素晴らしい画集を6巻も発行するほどですから、輩出した作品も大量でした
掛け軸になっている作品に描かれている絵もさることながら、書も一見の価値ありです
自画像があるのですが、寝そべって傍の積み重なった書物を見ている
どれだけの向学心
もしかしたら、自分の購入覚書を眺めていたかもしれないですね
9月1日まであります
あと、何回か観に行きたい
そんなコレクションでした
記念のお買い物は、可愛いワンコの絵が描かれたホルダーです
図録は重たいので、ネットショップで購入することにしました
感動のあまり、最後は泣きそうになっちゃうほど
芸術をこれほど愛した人はいない、と感じるほどの原三渓の情熱を感じたコレクション展でした
ぜひ横浜美術館までご足労ください^_^v
おススメです
そして、横浜美術館コレクション展2019
いつもはダリの作品が飾られている壁には
「いのちの木」すごい生命力❣️
他にも奈良さんの牙のない「春少女」、ロバート・キャパの写真、彫刻、ダリのオプジェなどなど、こちらも見応えあります
出会いに感謝
ありがとうございます