香り工房"結"のKatoです
天気は雨曇り、室温27度
14:50〜15:50
準備から片付けまで
洗濯やキッチンで作るリキッド石鹸の生地を作りました
材料はココナッツオイル、ひまわりオイル、精製水、無水エタノール、苛性ソーダです
*配合量は載せません
理由は苛性ソーダは劇物扱いで、取り扱いに注意が必要であること
そして、全ての材料が可燃性、引火性のもので、やはり取り扱いに注意が必要だからです
それでも
手作りの石鹸は是非体験して欲しい
なぜなら、手作りの良いところはなんといっても材料が何であるかがわかっているところです
そして、
とってもシンプルな素材は、下水に流れた後も、合成洗剤より、分解速度が早く、環境への負担も低いということ
毎日使うものなので、やっぱり安心できるものを使いたいですよね
衣服を洗浄する、といってもどうしても微量ながら洗浄剤は残るもの
柔軟剤なんて、肌トラブルに悩む方にはNGの商品
合成洗剤も柔軟剤も素材となる材料の多くは石油系素材だから
いつも私が思うのは材料飲めますか?ということ
石油系素材がいくら精製されていて口にすることはできません
ということで、では始めます〜〜
石鹸の基本は、オイルと精製水、苛性ソーダまたは苛性カリです
リキッド石鹸を作るとき、多くの場合は苛性カリを使用しますが、私は最近は苛性ソーダを使用しています
理由は薬剤をあれこれ手元に持ちたくないためです
苛性カリ、苛性ソーダは肌に触れると、火傷以上の危険を伴うもの
では、なぜ石鹸になると安全なものに変わるのか?
だから、敏感肌の方には刺激となることもあります
石鹸化を高めることでより刺激物となり、オイル分を残すことで洗浄力は劣りますが、肌に刺激の少ない石鹸となります
この違いは、石鹸化率を計算して、苛性ソーダの量を調整しています
それは、使用するオイルによって比率が違ってきます
製作中は細心の注意を払いながら行います
だから石鹸作りでは目を守るゴーグル、
気化した薬剤を吸い込まないためのマスク、
肌につかないための長袖、
ゴム手袋、
足元も素肌を出さない、
スリッパなど着用
必ず換気
これは何年たっても、緩めることのない、安全対策です
そして、体調の悪い時は行わない
注意力が低下して事故につながるからです
温度は約80度で、反応を促進していきます
固形石鹸はもっと低く、45度前後で
始めは勢いよく反応して泡立ちます
カルメ焼きみたいでしょ?!
反応は、様子を見ながら時々軽く混ぜる程度
でも劇物だから、慎重に
石鹸の起源は、お肉を焼いた後の滴る塩分を含んだオイルと火種の燃えかすだった炭が反応して石鹸化した結晶が出来、それが泡立ったことで、洗浄に使えることを知り、利用するようになりました
エタノールと温度が、反応を促進して、石鹸になる速度が早められます
湯煎をして、温度を一定に保ちながら、ひたすら混ぜていきます
ジェリー状です
まるで、カスタードクリームのよう
でも劇物です
このころはまだエタノール臭がある、
ということは苛性ソーダの成分も混ざっているので、
吸い込まないように、
鍋を覗き込まない!!
なんだかシュークリームの生地のよう
どんどん混ぜて加熱していくと
固まりだします
ひたすら混ぜること15分ほど
白っぽくなったら完了
これがリキッド石鹸の生地です
これを精製水で希釈して、リキッド状にします
使い終わった鍋に精製水を入れました
透明の液体
リキッド石鹸の出来上がり
一方、湯煎に使用した水道水を温めたお湯に落ちた石鹸生地で白濁した液体
これが、
乳化の状態です
これは水道水に含まれるミネラル分と反応したため
だから、
石鹸作りには必ず精製水を使って作ります
手作りローションやクリーム作りも精製水を使用しますが同じ理由です
この反応が高いほど、本来の洗浄力が低下してしまいます
日本は幸いに、軟水なのでこの反応が低いので、洗濯に向いています
ミネラル分の多い、いわゆる硬水と呼ばれるものはこの反応が高く、洗浄力を維持するために水に対して、高濃度の石鹸を使用します
温泉の水は泡立たない、ときいたことありませんか?
最近は、水道水を引いているので、体を洗うときはそちらを使用していますね
ヨーロッパは一般的に硬水なんです
水だけでも結構肌ツルツルになります
でも、そのままにしてると、カピカピになっちゃいますが
洗濯用にはラベンダーの精油を混ぜて
これは消臭作用のため、残り香にほのかなラベンダー
キッチン用にはレモンやライムの精油を混ぜて
これは洗浄力アップのため
出来上がった石鹸はもちろん、口に入れるものではありません
保管場所には、お子さんやペットが誤飲しないよう十分にご注意ください