北海道立函館美術館
「陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910」見所紹介!
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北海道立函館美術館会場入口「陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910」見所紹介!
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会場写真提供 北海道立函館美術館
この頃は朝夕めっきりと涼しくなりましたが、皆さんお変わりないですか?
今日は「陶酔のパリ・モンマルトル」展を開催している北海道立函館美術館の会場風景をご紹介します。
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トリコロールのエントランス看板を抜けて最初に目に入るのはお馴染みの《高名な「シャ・ノワール」一座、近日来演》のポスター。演目は「シャ・ノワール」の店主ロドルフ・サリスの口上による、当時大人気の影絵芝居です。
「シャ・ノワール」に集った「アンコエラン(支離滅裂派)」や「フュミスト(冗談好き)」と呼ばれる新進芸術家が腕をふるって開幕したお芝居だけに、生演奏あり、朗誦あり、合唱あり、即興あり、、の店中引っくり返るような賑やかさだったそうです。
このポスターも、看板猫が胸を反らしてお客さんを迎えているようですね。
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《影絵芝居『叙事詩』より「将校と兵士」の亜鉛板》 カラン・ダッシュ(エマニュエル・ポワレ)作 1890年頃
続いてお勧めなのは、当時実際に使用されていた影絵芝居用の亜鉛板展示コーナー
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モンマルトル美術館と個人コレクターによる所蔵作品のため、日本ではなかなか観ることが出来ません。
亜鉛板と木枠の接続部分に意外とハンドメイド感があったり、ところどころ残っている布地部分の素材が、光の効果を計算してか亜鉛板によって異なったりと、見れば見るほど細かな創意工夫を発見出来ます。この機会にぜひ皆様も観察してみてはいかがでしょうか。
この他、会期中は函館美術館学芸員による
毎水曜日のレクチャー「ちょっとオシャレにフランス美術~フランス美術のダイナミズム」
毎土曜日の映画上映会
など、様々なイベントが催されますので、お見逃しなく!
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写真提供 弊社代表市川飛砂
おまけに、、
函館市元町にある「函館ハリストス正教会」の写真。
展示作業中は寒空にバラが映えて和まされました。美術館を観たあとは、元町の洋館巡りもお勧めです。
北海道立函館美術館
■市電(路面電車)
「函館駅前」から湯の川方面行乗車。「五稜郭公園前」下車徒歩7分
■バス
「函館駅前」から函館バス105系統/106系統乗車。「五稜郭公園入り口」下車徒歩3分
■タクシー
JR函館駅より約10分
函館空港より約20分
詳しくは北海道立函館美術館アクセス情報をご覧下さい。