☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

春の歌・・・「グランド・トリオ」リサイタル

2010-03-02 14:41:30 | アートライフ
 早春の香りの中、静かにメンデルスゾーンの「春の歌」が響く。チェロの優雅な響き、ヴァイオリンの哀愁漂う調べ、歯切れ良く美しいビアノの旋律、、、

 芦屋の小さなサロンホールへ、ピアノトリオ「グランド・トリオ」リサイタルに出かけた。1年ほど前ピアニストの田尻洋一氏を紹介され、コンサートに伺っって滅多とないほどいたく感銘を受けた。次の機会をと楽しみにしていたが時間が合わず今日になった。

 チェロは長明康郎氏、ヴァイオリンは渡部基一氏、お互いに音楽家として非常に忙しく活動されていて「グランド・トリオ」としての活動の機会はあまりないらしい。技術的にも芸術的にも素晴らしく、レベルの高い音楽家であることは一目で(一耳で)わかった。

 今日はハイドン・ブラームスそしてメンデルスゾーンの「ピアノトリオ」を聴いた。
ハイドンは優雅でしゃきっとした気品ある調べが素晴らしく、ブラームスは荘重・重厚で重々しい感じ、オーケストラを凝縮させたような感じがした。

 ビアノトリオを代表してるような、メンデルスゾーンの第1番ニ短調は優美で哀愁が漂う。でもポディティブな明るさが基調をなしていていつまでも聴いていたい気持ちになった。メンデルスゾーンはその生き方を少し知ると本当に魅力的に感じ、音楽にも興味が一層わく。メンデルスゾーンの一つの特徴をなす、あのヴァイオリンやチェロの哀調・哀愁を帯びた何ともいえない調べは「ユダヤ節」と呼ばれることを初めて知った。
 日本人にも何か(演歌っぽいとも言われたが)深く内面に響き、感性を揺さぶるものだろう。DNAの奥深くに感じ取るヒビキ・・・思わぬときに古代ユダヤと古代ヤマトの関連性を考えさせられてしまった。

 三人三様の優雅な指の動きその美しさに魅せられた。サロンコンサート(でも100人ぐらいは入っていた)ならではの、全ての動きを間時かに見られたり、一音の響きを感じ取れたり、本当に優雅な時を感じることが出来た。
 
 「芸術はヒカリを届ける」ものでなければならない。特に今の時代においては・・・と感じている今日この頃、たくさんの光が届いた素敵な音楽会を堪能した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする