久し振りの青空、でも風は冷たい。
朝から車を走らせ、平城山を越えて奈良の本通りへ。
春日大社や東大寺へ向かう辺りは松を中心に
いろいろな木々が生えている。
原生林を残しているのだとか。
鹿の姿が何処彼処に見られ
いつもながらののどかな柔らかい風が吹いている。
あおによし奈良の都だ。
3月1日からお水取り(修二会)の本行が始まっている。
恒例となった参籠見舞い伺う。
今年も十数年前からご縁をいただいている東大寺のS師が
3年続けて大導師(お水取りを取り仕切る役目)をされている。
二月堂の宿坊に向かう。
向かう道筋も心地よく整備されいつ来ても美しい。
今は満開の紅や白の梅の花が見事だ。
ことに境内の環境保護等に近年は「E・M」を導入されていて
あちこちの池も本当に綺麗。
鹿の糞の臭いも消え
松の木々も元気を取り戻し
いろいろな面で大きな成果を挙げていると聞く。
本行が始まった二月堂は
いつもにも増して凛とした気を漂わせ
清々しさがが広がっている。
小さな宿坊にはお見舞いの人たちが次々に訪れて
賑わっていた。
焚き火が勢いよく燃えて暖かい。
宿坊は女人禁制。外でお茶を頂く。
たまたま本屋で見つけて、
一昨日から読み始めた本(随分前に出たエネルギー関係の本)に
思いもかけずS師の話が出ていた。
興味もあったのでさっそくその話をした。
ほんの短い時間だったが、ちょっと面白い方向へ話が進んだ。
一度じっくりお話をしたいものだが
4月よりま役職も変わりますます忙しくなられるので難しいだろう。
でもきっといつか機会が訪れることだろう。
久々のちょっと不思議なシンクロだった。
もう十数年毎年出かけている「お松明」。
燃え上がる炎と香り、声明の響き、練行衆の沓(高下駄)の音、、、
気持ちに沁みて、毎年春を迎える。