駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

オッピー フー

2024年03月14日 | 人物、男
         

 映画のオッペンハイマーがアカデミー賞を複数部門で受賞した。見ていないし、見るかどうかわからないが、私なりのオッペンハイマーの印象を書いてみたい。オッペンハイマーのことは何人かの科学者の書き残したものを読んでいるので、断片的だが鮮明な印象が残っている。
 不思議な異能の人物だったらしい。残っている写真は独特なポーズで視線の焦点が遠く、孤高で哲学的な印象を与える。余計なことかもしれないが奥さんなる人物は貴婦人とは言えない風変わりな女性だった。
 理論物理学者として一流ではあったが超一流ではなく、なぜマンハッタン計画の指揮を執ることになったか詳しくは知らない。統率が難しい天才科学者集団を率いるリーダーシップというかカリスマ性がありそこを見込まれ、本人もおそらくそうした仕事にある種の野心を持っていたのではないかと推測する。
 原爆の完成を見てインドの聖典から引用して「世界はそれまでと変わってしまった。我は死神なり、世界の破壊者なり」と語ったが、天才が犇めくロスアラモスでは別にオッペンハイマーが独力で原爆を作ったわけでもないと感じた科学者も居たようだ。 
 特異な風貌とポーズに芝居がかった発言、オッペンハイマーは科学者に留まらない謎に満ちた人物だったように記録されている。
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バイちゃ、アラレちゃん 

2024年03月09日 | 人物、男
         

 鳥山明さんが亡くなった。六十八歳とまだお若いのに、ご冥福を祈りたい。アラレちゃんのファンで、随分楽しませてもらった。成人してから殆んど漫画は見ないが赤塚不二夫と鳥山明は例外で面白かった。
 アラレちゃんよりもドラゴンボールの影響らしいが、世界中のファンが驚き悲しんでいる。子供のころ親しんだ作品の影響は深く大きく、鳥山さんは世界のあらゆるところで日本への親近感を育んだ。
 COWAという作品を知らないので読んでみたい。ひょっとして河和のことかねと、地元民は思う。
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大谷やったね

2024年03月01日 | 人物、男
            

 大谷が結婚した。移籍先と言い結婚相手と言い、外部に漏れなかったのは素晴らしい。なんだかんだ言われないよう今シーズンは納得の成績を出すだろうな。大谷流を貫いて欲しい。
 将棋名人戦の挑戦者は豊島九段と決まった。藤井八冠との対戦成績、最初は大きく勝ち越していたのに追いつかれ抜かれてしまった。さて何処まで盛り返せるか、八丁味噌対決が楽しみだ。
 永田町鳴動、鼠一匹。内容のない政倫審だったようだ。
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サム・アルトマンの行方

2023年11月21日 | 人物、男

             

 

 サム・アルトマンをご存じの方がどれくらいおられるだろうか?。私も今度のオープンAI(人工頭脳)での解任劇まで彼がどんな人物か知らなかった。

 オープンAIは2015年に設立された人工知能を人間に害を及ぼさず総合的に利益をもたらす方法で進歩させることを目的とした非営利団体で既にチャットGPTを開発している。サム・アルトマンはそのオープンAIの最高経営責任者であったのだが11月17日取締役会議で取締役会との意思疎通において率直さを欠き、取締役会の責任遂行を妨げたという理由で解任された。

 AI界の有能で重要人物であるサム・アルトマンの解任で、AI業界は茶瓶をひっくり返して灰神楽状態に陥っている。サム・アルトマンが辞めるならと我々も辞めるとオープンAIのスタッフの大半が言い出し、肝心のサム・アルトマンはマイクロソフトに移籍することになった。慌てたオープンAI側はサム・アルトマンの引き留めを図っているが上手くいきそうにない。

 この人間臭い騒動を果たしてAIはどう見ているか、聞いてみたいものだ。微妙なことだがサム・アルトマンは同性愛者で誤解を恐れず感じたことを書くとコンピュータサイエンスに親和性があるのではと頭の隅で閃いた。

 いづれにしても、このコンピューターサイエンス業界最先端の人間的な騒動が日本を含む全世界に大きな影響をおよぼすのは間違いない。

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中村太一勝つ

2023年11月13日 | 人物、男

              

 

 将棋NHK敗戦の広瀬対中村太一戦を録画で見た。幸い結果を知らなかったので、手に汗を握った。実は二人とも好きな棋士なのだが、この対戦は正直に言うと中村太一を応援した。中村太一は最初やや不利から終盤はかなり不利になったが、粘り強く決め手を与えず最後はコンピュータの示す最善手を指して逆転で勝った。広瀬は残念そうだったが、取り乱すことはなく敗戦を受け入れている様子だった。粘る順もあったようだが、そうした手順は選ばない棋士なのだ。

 ヘボだが将棋を指すので、終盤で秒を読まれた時、主戦場から離れたところの手を指すのが難しい心理はよく分かる。しかし切羽詰まった時にも冷静に広い視野から形勢判断をできる方が勝つのは大切な教訓と感じた。

 中村太一は好青年と言うには35歳とやや年を取っているが、将棋だけでなく社会科学の知識もある視野の広い良い男だ。将棋は攻撃的なのだが、人物はバランスが取れ謙虚で人望がある。余計なお世話と言われそうだが、なんでこんな良い男を独りにしておくのかと、周りに居るはずの適齢期の女性に申し上げたい。

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