駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

今もある白河の関

2011年12月22日 | 世の中

     

 東日本大震災と言いながら主な被災地は東北福島宮城岩手三県である。再び極寒の冬を迎えようとする被災地の困窮は日に日に報道から薄れ、既に忘却が始まっている。あまつさえ泥鰌首相に至っては原発事故収束宣言をした。

 設問:「臭いものに蓋」の例を挙げよ。の答えに真っ先に思い浮かぶ行為だ。

 東北は熊襲の産地、文化程度も極めて低いとした佐治敬三元サントリー社長の発言を思い出す。これは本音と言うか深層心理が漏れ出た見解で、中央で中枢に近い権力志向で文化程度の浅い人達の行動原理だろう。

 被災者を励ます催しには、正直申し上げて励ます側の都合が含まれている。痛みを引き受けること、例えば放射性廃棄物を受け入れる(受け入れるように訴える行動を起こす)とか、被災者に居住地を提供するとか・・・持続する援助こそ、本当の支援だと思う。

 寒い朝、思わず東北の遠さを思い起こした。果たして、まさかの時の友達であったろうかと胸に問いたい

コメント (2)
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