駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

党首討論の印象

2015年05月21日 | 政治経済

           

 党首討論で首相の言葉ではぐらかし居直る答弁を聞いていると、現実を言葉でカモフラージュして法案を通過させる稚拙な手品を見ているような気がしてくる。

 一般にとか全体にとかいう言葉で当たりを柔らかくして、現実に起こり得る危険や本音があたかもないような印象を与えてすり抜けようとするのは、間違いの始まりのように思える。

 どうして正直に危険があるとか、侵略とは思っていないとか言わないのだろう。そう言うと支持を失うと考えるからだとすれば、国民を舐めていると思う。こうした官僚的な言葉のトリックが分からないほど、国民は阿保ではないと思う。恐ろしいのはトリックを見破りながら、甘い水ならしゃあないと見過ごすことのように思う。事実を認めて論議を重ね、与野党が歩み寄れば、現実に対応できる法整備は可能だと思う。

 私程度に見破られる言葉のトリックを、世界の国々は当然見透かしているだろう。アメリカで大見得えを切って、国内で言葉のトリックでごり押しすれば、形骸を手に出来ても実は取られてしまうのではないかと危惧する。侵略の定義がはっきりしないそうであるが、国民の定義は如何であろうか。異議、異論を唱える人も含まれるのだろうか、心配になる。

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