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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

名優でもなかった

2015年05月29日 | 人物、男

              

  断片的にしかフォロー出来ていないが、安倍総理の安全保障法制特別委員会での答弁を聞いていると、言葉を巧みに操る名優という表現は適切ではなかったと思えてくる。その場しのぎの一般論ではぐらかし、ヤジを批判しながら自らヤジを飛ばし、議論を低俗化させて本論を有耶無耶にしてやり過ごそうとしている様に見える。

 マスコミも正面から議論を深めるように促がさず、答弁の態度とかヤジといった枝葉末節の乱れを取り上げて本道を外れてしまう。そうした取り上げ方が内容のある議論を害しているのに気が付かないのだろうか。

 民主党の岡田さんの言うように、正直正確に高まる危険性を認めてそれでも必要性があるのだと、なぜ正々堂々と議論できないのだろう。一般にとか全体にとかぼやけた答弁ではぐらかし、結局はその時はその場で総合的に判断すると逃げてしまう。自分の支持者は本音を暗黙に理解してくれているから、うるさい野党には一般論ではぐらかした答弁でこの場は切り抜けようとしているのが透けて見える。国民を馬鹿にしている。憲法さえもないがしろにしているように見える。詳らかには読んでいないのだろう。

 お願いや理想論で身を守れると心底思っている国民は殆どいまい。万一の時のために身を守る武器武力は必要と考える人の方が圧倒的に多い。ただ、それを権力者に丸投げで容認しては、間違いが起きるのを恐れている。頭に血が上り暴走しないように憲法がある。その憲法を拡大解釈ですり抜け、国民を正面から説得せずに、一般論でお茶を濁し、枝葉へ目を逸らさせてやり過ごそうとしている。果たしてその程度の指揮官の下に強い真っ当な兵力が醸成されるだろうか、否と思う。日本のマスコミを萎縮させることはできても、海外のマスコミは本音を見破っているだろう。張り子の虎と笑っているかも知れない。

 勢いで指が滑ったところがある。批判しているように見える私も譲れない点が幾つかあるが、全く違う考えを持っているわけではない。それは恐らく民主党維新の会も同じだろう。

  

コメント
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