昨夜は病院時代の仲間と会食をして飲んだので早く眼が覚めてしまった。酔うと寝付きは良いのだが、深い良好な眠りは得にくい。晩酌はほんの少し、酔わない程度が睡眠には良いのだが、飲まないと眠れないと飲み過ぎて悪循環に陥っておられる人も多いようだ。
肥満は血圧、脂質、糖代謝などに悪影響があるので、標準体重を大きく超えておられる患者さんには減量を粘り強く指導している。確かに僅か3kgでも体重を減らすのは容易ではない。しかし体重の5%を減らせれば殆どの方に異常値の改善が認められる。薬を増やすより余程良いですよと口を酸っぱくして申し上げる所以だ。きつい口調ではないが、何度もいつも言われるので、かなりのストレスプレッシャーのようで患者さんの中には受診するのが気が重いと言われる方もおられる。あと三日で薬がなくなる時期になると慌ててダイエットを始められるらしいのだが、残念ながらそういう方は0.5kg多くても1.0kg程度の減量に留まり、漸く現状維持の方も多い。中には今回はパスと体重計に乗るのを拒否される方もいる。
水を飲んでも太ると真顔で言われる痩せにくい方がおられるのは確かだが、それでも痩せておられる方を太らせるよりはやさしい。根気よく具体的に年単位の時間を掛けて指導すれば5%の体重減少は可能だと思っている。勿論、残念ながら5年経ってもびくともしない患者さんもおられる。