駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

経済学の不思議

2016年08月28日 | 政治経済

                   

 経済学を殆ど学んだことがない。学んだことがないと書きたいが一コマ取っていたので、殆どとした。新聞やテレビを見るとエコノミストと呼ばれる人達がいろいろ書いたり言ったりしている。素人の私が読み聞きすると、なんでこれほど意見が違うのかと理解に苦しむ。群盲象をなでるということなのだろうか?。とすれば象は本当はどんな形の動物でしょうかと聞きたくなる。

 政治は政治評論家が何を言おうと私にも概ね理解できる。いや理解できていないと政治学者は反論されるかもしれないが、それは政治家も同じだろう。政策の詳細には疎くても政治力学は井戸端会議居酒屋談義から次元が違うほどの複雑さはないと思う。

 尤も、居酒屋では耳を疑うような「安倍は子供が居ないもんで名前を残したくて、ああやっていろいろやっとるんや」などという、肺腑を抉るような聞き辛い発言もある。かなり額の広くなったいい年のおっさんは心底そう思っている様子だった。あんまりと思っても、巷の蠢きには違いなく、世の中を動かす力の一つで、政治のどうしようもない真実の気もする。

 政治経済とひとまとめで書かれ言われることが多いが、できるだけ政治から離れてアベノミクスのもたらすものを経済評論家は解説することはできないのだろうか。素人の私にはマイナス金利は氷塊を素手で手渡するゲームのように見えてしまう。溶けた出た水は農家の田畑を潤すのか、それとも元も子もなくなった氷塊でかき氷を作れなくなった街角の喫茶店は頭を抱えるのか。

 今も安倍首相はアフリカを訪れ、日本を売り込んでいる様子だが、これもアベノミクスの一環なのだろうか、どうも政治経済は連結しているように見えてしまう。分けて解説しろという方が無理なのかもしれない。

 医療の分野では少し前、「説明と同意」とよく言われた。誰もあんまり口にしないが、「説明と同意」の後には「結果と解説」が現れる。本当はで、どうだったと問い答えてもらう必要があるのではないか。

 日曜の朝から妙なことを書き出し、だいぶん脱線迷走してしまった。機関士も年を取った。 

コメント
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