駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

迷走台風一過に

2016年08月30日 | 世の中

        

 迷走台風の影響で大粒の雨が降っている、幸い当地では風は強くなく、ほとんど濡れることなく出勤してきた。

 一時オバタリアンという言葉が使われた。オジサニーズという言葉があるかどうか知らないが、ステテコで往来をうろつき車の誘導にはオーライを連発する。立体駐車場のおじさんは「オーライ、オーライ。はいオーケー」と言う。オーケーというのはもう止まれという意味なのだが、日本人には理解できても、日本に慣れないアメリカ人だと、どういうことと思うだろう。

 迷走する台風10号、天気予報のない時代だったら浜の長老も全く予想ができず戸惑っただろう。日本近くに北上してから左に曲がる台風などついぞ記憶にない。しかも生まれは東海沖というから、規格外のはみ出し鰻台風らしい。

 雨が足りないなどとぶつくさ言っていると、これでもかとバケツをひっくり返したような雨を降らせる。風神雨神にはへそ曲がりが多いらしい。大きな被害がないといいが、これだけ正確に予想しても、思いもよらなかったと被害が出ることが多い。兎に角、まさかと思っても人命だけは失われないように、予報を活用していただきたい。

 台風十号はオリンピックの余韻を吹き飛ばし、台風一過に新しい政治経済の局面を露わにしてくれるだろう。日本のアフリカ投資、以前から周到に準備されたものだろう。先行する中国に上手く割って入れるかどうか。実は数は多くないが、アフリカには先住日本人が居るし、深いアフリカ体験を持つ人も多い。ぜひそういう人達の声を生かした投資をしてほしい。援助という言葉は手垢が付いて妙な使い方もある、まあ正直投資と言った方がしっくりするし、実もあると思う。

コメント
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