若者が理想を追い革新的で中高年が現実重視で保守的という傾向は、人類の歴史始まって以来程度の差はあっても普遍的に認められる現象で生理的なものと思っていた。ところが日本ではこの二十五年ほど逆転現象が起きているようだ。つまり若者が現実追認保守的で中高年が理想追及変革志向という、半世紀前には考えられない現象が起きている。
ゆとり教育の副作用とかネット文化の影響などいろいろ言われているようだが、芸能人や芸能人化したコメンテーターを重用するマスコミの影響もあるかもしれない。諫言、注意そして不具合の指摘などは視点をずらして見えにくくしてあたかも解決したようにしてまやかしてしまう。若者はそうした手法に反発してきたと思うのだが、今は違うようだ。
なぜこうした現象が起きているか学者研究者に掘り下げて欲しい。何か今までの歴史になかったことが起きつつあるのだろうか。とにかく未曾有のことが起きている。食生活の変化、医療の進歩、環境衛生の整備・・で平均余命が伸び、八十歳でも元気な高齢者が増えた。一律には行かないが七十五歳まで働けそうな人は沢山居る。その一方家族の核化が進み年金が足りない蓄えも少ない子供の支援もない、それじゃあ生活保護にしようと、気軽に?生活保護の診察券に変わる患者さんが増えている。三つ揃いを着て風邪をひいたと受診する五十歳の息子が居るのに、八十歳の親父は生活保護の診察券を提出する、違和感が拭えない。考えようによれば確かに恵まれた世の中かもしれない。現状維持で良いと思うのは分からんでもないが、現状は今までの頑張りや努力の賜で、アリとキリギリスでないが、これからには備えが必要のはずだ。
なんだか楽しくないことを書いた、こういうのもブルーマンデイというのだろうか?。