体調は八分通り戻った。今朝は駅まで歩いたのだが、そこそこ寒く十一月も後半だなと思ったことだ。勤労感謝の日が来る。ブラタモリでなまはげに襲われ逃げ惑う林田さんが「働いています。許してください」と殆ど泣き声で謝っていた。
勤労感謝というのは言い得て妙で、素朴に納得しているのだが、仕事がある有難さというのを人はどのように感じているだろう。私も小とはいえ、自営業の社長で最初五人から始まり今は10人と雇用を生み出している。組織がいつも円滑に回るとは限らない。当院はうまく回転している方だとは思うが、時々軋みや衝突がある。当院のトラブルは仕事内容や給与に関してではなく、人間関係が殆どで、院長としては妙薬がなく解決は中々難しく時に大きなストレスになる。何度か書いたことがあるが、背景に看護師不足があって、最悪の自主退職の場合おいそれと補充が出来ないからだ。
看護師の悪口のようになってしまうが彼女たちは仕事がある有難さが十分に分かっていない。そこへ行くと事務の職員はきちんとした仕事がある有難さが分かっているから?、無茶や我儘を言い出すことは殆ない。
小なりといえども三十年続く地元で信用を築いた会社(医院)で何人かに勤労を提供し身分を保障できているというのは、秘かな喜びでもあり自信でもある。そうした気持ちがなければ、社長(院長)などやっていられない。
勤労感謝には働いている人への感謝と同時に、仕事があって勤労できることへの感謝の意味もあるのではと思う。