仕事を減らして余暇が増えたら、意外なことが起きた。出来た余暇を生かすことが出来ないのだ。あれもやりたいこれもやりたいという気持ちが萎えてしまって、何だかぼーっと過ごしている時間が増えてしまった。
欲張り爺さん欲張り婆さんが懲らしめに会うおとぎ話を幾つか読んだ記憶があるが、どうも欲というのはなくても困るなあと気付いた。勿論、欲だけでは駄目で体力がないと実践できないわけだが、責任を軽くしたら一緒に意欲も減ってしまい戸惑っている。
新しいことを億劫に感じてしまう。絵は続けているのだが、棋力を上げる予定の碁は碁会所の敷居が高くまだ出かけられない。知らない人と会うのが面倒に感じられてしまう。ひょっとして軽い鬱なのかなとも思うのだが、仕事を減らして余った時間を持てあまし、あれあれこんなはずではなかったと思案投げ首だ。