
無尽蔵という言葉があるが最近見かけなくなった。尽きることなくある物なんかないと多くの人が気が付いたせいだろう。
十九世紀には石炭も石油も殆ど無尽蔵にあると考えられていた。勿論、分布は不均等なので乏しい国と有り余る国があったのだが、使われる量は今から見れば僅かなものだったので、無くなる心配はしていなかったようだ。
しかし人間の豊かで便利な生活を追求する欲望には際限がなく、それを支えるエネルギー消費は倍々で増加し、二十一世紀には化石エネルギー資源も限界が見えてきた上に二酸化炭素を排出して地球温暖化が引き起すことがわかってきた。それこそ途方なく大量の大気や海水を人間が汚すなんてことはあり得ないと感じていたのだが、そんなことはなかった。倍々の増加は日常感覚の想像を越える増え方をするのだ。
無尽蔵ではないとすると枯渇してしまうし、汚染は生存可能な地球環境を破壊してしまう。遺憾ながらこの深刻な事態を頭で分かっても肌では分からない人達が多い。