
財務省をつぶせというデモがあるようだが、どうもよく分からない。財務省に問題があるとは思うが、解体しては元も子もなくなりもっと困るのではないか。改革せよというのが妥当な主張と思う。具体的な改革方法となると複雑で意見が割れ、多数の人を動員できないので単純明快な解体という過激な主張にしたのだろうか。
亡くなった森永さんの財務真理教と言う批判に共鳴して参加している人が多いらしいが、単純化してゆきすぎると森永真理教になる恐れが出てくる。財政政策に対する不満表明の整然としたデモであれば共鳴する人が増えるかもしれない。
経済政策は経済学者の間でもいくつか異なった主張があり、簡明にどちらが正しいとは言えない状態にあるのは素人の私にもわかる。デモでの意思表明は理解するが、選挙が一番真っ当な意思表示と思う。
官僚組織に制度疲労が出てきている。優秀と言われてきた官僚組織の能力、力量が落ちてきている。これが一番の問題だ。外圧でなく当事者精神を持って、どのように変革すればよいか知恵を絞る必要がある。実は抜本改革は優秀?と自負する?日本人の苦手な分野なので、自力で出来るか懸念がある、トランプで錯綜混乱する世界情勢が後押しになりそうだ。