勿論、十五分では足りない。三十分と言いたいところだが、だんだん勉強時間は減ってきている。現役のうちは毎日十五分は勉強しなければと努めている。その主な情報源は医事新報だ。学会誌もまだ二つ送ってくるが月刊誌だし、前線には週刊で臨床的な医事新報が有用なのだ。
当然だが知った著者が減った。昔はあいつが教授になったかなどと同級生や知己の記事を時々楽しく懐かしく読んでいたが、今では著者は自分より若い人ばかりだ。
正直に言えば、本からの新しい知見は成程と思っても中々身に付かないし新薬なども導入しにくい。やはり人から直に教えられた方が身に付くというか実行に移しやすい。コロナ前は講演会勉強会があったので、そこで新知見新薬を教えられ導入していた。コロナが一段落し講演会勉強会が少し復活し、時々開催されるようだが億劫で出かけなくなった。今は幸い若い院長と一緒に働いているので、彼のカルテを見たり教えてもらったりして、最先端の医療から遅れないようしている。運がいい有難い。