駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

冬の夜空

2011年12月07日 | 小考

    

 二十年前に比べれば出席する忘年会は半減した。時代の流れもあるし年も少し取った。それでも五つばかりの忘年会に出席する。非公式の医師会主催でない友達との集まりが楽しい。

 どうも医者は話題が狭いようで、保険点数、医師仲間や病院医師会大学の人事の噂が多い。おまけに行政の長を呼んでおいてあいつは馬鹿だとか、誰それの息子は三浪だとかアルコールと身内の気楽さがあるにしても、びっくりするような発言が出てくる。業界と言うのはこうした世界なのだろうか、あるいは私の座った席が悪かったのか。ちょいと毒気に当てられてしまった。

 帰り道、オリオンが東の空に輝いていた。子供の時見上げた星空より幾分くすんでいるが星座の形は寸分違わない。リゲルの音のしないささやきが聞こえた気がした。悠久の宇宙の運行に心が洗われる。

 

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