人さまざまである。事実、人にはそれぞれ異なった氏と育ちがあり、違った感覚価値観を持っている。それでも人は一人で生きてゆくことはできないから、何百人何万人何百万人が集団となり、伝承規範を守り規則法律を作り社会と国を構成してきた。千万を越える大きな員数になると、意見をまとめるのが困難になってくる。どうしても大まかな共通点に集約せざるを得ない。
辿り着いた民主主義の一人一票をどのようにまとめて多数を得るかは、民主主義の根幹に関わっている。俺が正しい私が正しいは声は大きいかもしれないが裏にはお前は間違っているあなたは悪いと異論を排除する主張を含んでいる、こっちの水は甘いという裏には、そっちには分けてやらないという絡繰りがある。方向が大体同じなら小異を捨てたい、塵も積もれば山となる。