駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

貨物船座礁問題

2020年08月17日 | 小考

              

 

 日本の長鋪(ながしき)汽船(岡山県笠岡市)が保有管理し商船三井が運航する貨物船WAKASHIOがモーリシャスで座礁し重油が漏れ出した。環境汚染の被害は甚大で回復には十年以上かかるとされ、原状回復保証や賠償の問題が生じている。

 誰がどうやって汚染を除去し、どこが賠償責任を負うのか、大きな問題になるだろう。地球環境に対する影響もあり、国際的な関心懸念が広がっている模様だ。

 調査中のようだが、なぜ事故が起きたかをきちんと解明しなければならない。航空機事故の原因調査番組をいくつか見たことがあるが、しばしば人的なミスが大事故の原因になっている。おそらく今回の事故もそうした不注意が原因ではないかと想像する。取り返しのつかない、個人では責任が取りようのない甚大な被害をもたらす事故が、不注意や初歩的な間違いで生ずる。航空事故は徹底した調査によって原因を解明し、少しづつではあるか確実に事故が減る方向へ改善されてきている。輸送船の事故は命が失われることは少ないが経済的損失は桁違いに大きく、人的ミスを避けるために、どんな船長航海士が乗っていたか知らないがおそらく経費削減のためそれほど優秀な人材ではなさそう、フールプルーフが必要と思う。

 犯罪の陰に女、大事故の陰に阿保。

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