駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

政治家の正体見たり

2022年01月26日 | 政治経済
         

 幽霊の正体見たり枯れ尾花、政治家の正体見たり嘘八百。可愛い嘘や半径二十メートルの嘘ならまだしも、嘘といっても政治的な意図のある手の込んだ規模の大きいものなので、普通の人には中々見破れない。
 厄介というか恐ろしいのはしばしばマスメディアが動員され、プロの宣伝手法が使われていることだ。宣伝のプロは惹かれる信じる飽きる忘れる廃るという人間の習性を熟知しており、巧みに大衆を誘導する。
 昔の医学部の教授は偉かった。「誰がお前の考えを聞いている。カルテには所見と検査結果と経過だけを書け」と怒鳴られた。今は主治医の考えも書くようになってきているが、それでも必ず根拠となる所見データと共に記載するようになっている。これが科学の基本で、所見(観察事実)やデータと考えや解釈は決して混同してはならない。ところが政治家は自分の考えに都合の良いようにデータを取捨選択混同し、時にはデータを捏造している。嘘八千の安倍前首相はさておき嘘の下手そうな菅さんも嘘をつきそうにない岸田さんも嘘八十位は行っている。新型コロナ対策を第一と言ってきたのに、病床だけでなくPCR検査キットが不足している。現に当院でもPCR検査結果が大幅に遅れ出している(下手をするとPCR検査すると持ち出しで赤字になる心配も出てきた)。それを織り込んでいたか、政権任命の専門家は検査なしで診断自宅隔離などと無茶を言い出している。そういうことを言い出す専門家のお手並みを拝見したい。某所で四時間百人の発熱外来をやって貰おう。PCR検査との一致率を知りたいものだ。
 見解主張より、先ず第一にデータを示していただきたい!。

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