父から教わった言葉(もとは蘇東坡の漢詩)。値千金はあまり詩的ではない感じもあるが、生きて味わう春宵の素晴らしさを伝えて絶妙。今の若い人にはこうした感覚はわからないのだろうか。
自分が物心がついた時、既に中国は共産国だったのだが、西遊記水滸伝漢詩に親しんだせいか今も中国の印象には唐宋清の時代の色が濃い。
果たして蘇東坡の暮らした場所の春宵がいかなるものだったか知る由もないが、日本に置き換えても得心のゆく名言と感じる。
大袈裟かもしれないが、若者にこうした感覚を味わわずして生き過ぎてしまうのは惜しいと告げたい。