駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

健康法の効果は?

2012年06月08日 | 医療

   

 今朝は初夏にふさわしい陽射しの中を気持ちよく駅まで歩けた。残念ながら医院に入ると陽射しは遮られ以前のような朝日を楽しめない。東側にマンションが建ってしまったからだ。駅前とあれば、建築不動産業者は抜け目なく、地権者を口説いてマンションを建ててしまう。果て?、地権者が元を取れるのはいつのことか。マンションの方は話が持ち上がってから一年足らずで完成だが、肝心の駅前広場の方は完成が2年遅れている。どうも3年は遅れそうだ。民間と役所の仕事の違いを如実に感じる。

 世に健康法は五万とある。はやりすたりがあり、そんなのがあったかなと忘れ去られたものも多い。殆どに科学的な実証はない。だから無効と言うわけではなく、中には科学的に妥当なものもあるようだ。

 健康食品はちょっと分からない(有害や無効のものも多い)が、さまざまな健康運動は大同小異だと見ている。要するに続ければ効果があるのだ。三日坊主ではどんなに優れた全身運動でも、筋肉痛を残してくたびれた面倒くさいで、何の効果もない。私の臨床経験から半数以上の人は易きに付いて、たった十五分の運動もなかなか続かない。注意をすれば七つも八つもの言い訳を用意しておられる。唯一、比較的有効な方法は運動を生活の中に取り入れることだ。通勤で、ひとつ前の停留所で降りて歩くとか、三階まではエレベータを使わないとか、生活の中に運動を組み入れるのだ。大抵の人はカウチポテトは得意でも、ワザワザ運動に時間を割かない。

 「ヨガはどうでしょうか?」。

 {ヨガは素晴らしい健康法です、見違える効果がありますよ、三年続ければ」。と申し上げている。

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