京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

お客様の作品

2022-10-14 15:57:16 | 作陶館日記
こんにちは。
今日の宇治は暑いです。
暖かいというた方がいいのかな?
先日からの冷え込みで、
少々厚手のものを着込んだら汗です。
じたーっと汗ばんでいます。

さて、今日のお話は。
来てくださっているお客様が、
大学の通信講座にて陶芸を学ばれ、
卒業後に、同期の方々とグループ展を開かれ、
それに出展する作品つくりのお話です。

この頃、お客様は「自然」に存在する
物の形を捉えるにはまっておられ、
ふと作ってみたのが「ふじつぼ」的な物。
ギザギザして密集する様に心を掴まれ
形、大きさ、釉薬と、色々試して
試作品を作っておられました。

大変よ?
本当のフジツボの完全再現ではないけれど、
ある程度の小ささで、沢山作るの。
最終、30×30センチの長方形×3枚
を展示用に作っていらっしゃいました。

途中の試作品はコレ。

フジツボの真ん中部分に
釉薬が溜まっている様子が綺麗だったので、
フジツボをもう少し大きく作って・・と、
この試作から発展していきました。

主要部分はお家で考えてこられますが、
途中経過を、側で見られるのは
とっても面白い。
だから、学校で先生達は教えるのかも。
大学でも、我々生徒が四苦八苦している途中、
先生たちがブラブラしてるな~
と思っていたけれども、あれ実は
コイツどこまで突き詰めて考えて
これからどういう方向に行くのかと、
心配半分、ニヤニヤ半分、
お、こいつやるな。などを考えながら
見て回って下さっていたのかもしれません。
知らんけどね(笑)

あの時は、
何を言われるかドキドキでしたけれどもね。
その場でバッサリ切り捨てられたら
期日はあるのにゼロから作り直しの
可能性がありましたから。

でも、もっと食い下がって
色々考えたらよかったな~と、今でも、
あのデザインをもう少し突き詰めて考え
作りだして世に出せばよかったなーと
思うものがあります。
この時、デザインを抜粋した別方向に
舵を切っちゃったから。

結果、作っているその時は
とても面白かったけれど、
先生たちが面白がっていた
方向じゃなかったんだろうな~。
なんて、今でもふと思いだしますもの。

昔話になっちゃいました。

つまりば、どんどん形になっていく
お客様のお手伝いが出来て
とても楽しかった。と言うお話でした。
今年も取り組むとおっしゃっていたので
バリバリお手伝いが出来たらばと
鼻息荒く思っております。
一緒に頑張らせてくださいね。

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

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