京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

登り窯

2023-10-08 10:56:46 | 登り窯(玄窯)
さぁ、始まりました!
登り窯ターイム。


とはいっても、今日は窯を温める日。
いつもは、登り窯の後ろにある教室に
煙が立ち込めるのですが、
天高く馬肥ゆる秋、という諺にあるように
この乾燥した季節だからか、
最初から焚口の奥へと煙が吸いこまれ、
(引きがイイと言います〉

ぜんぜん煙たくなーい!

そして、どんどん燃える~。
乾燥ってすごい。


メラメラ
「天高く馬肥ゆる秋」諺の、元々の意味。

『匈奴は秋になると南下して
収穫物を略奪しにやってきた。
春から夏にかけて草を食べ、
たくましく育った馬に乗って
匈奴が侵入してくることから、趙将軍は
「秋になると匈奴の馬が強く育ち、
その馬で攻めてくるから気をつけろ」』という、
警戒の意味だったのですね~。

ウイグル(モンゴル)など、乾燥地帯の騎馬民族が、
秋の収穫が終わるころ、中国の穀倉地帯の収獲物を
狙って南下してくるぞと。
ついでに女子供も狙われるぞと。

『「雲浄くして妖星落ち 秋高くして塞馬肥ゆ」
にある「妖星」とは不吉な出来事の前兆、
「塞馬」は北方の馬、匈奴の馬のことを指す。

この「秋高くして塞馬肥ゆ」が
「秋高く馬肥ゆ」となり、
さらに「天高く馬肥ゆ」へと変化して、
広く使われるようになった。』

馬で、ヒャハー言うてる奴らが攻めてきたら、
農耕民は、なすすべがありませんものね。

話を元に戻しましょう。
空気が乾燥して、澄み、空が高くなると
煙などは上昇気流に乗りやすく、
薪も燃えやすく、温度が上がりやすいです。
ソレが、吉と出るのか否かは、
明日の窯焚き、そして窯出しまで
待たないとわかりません。

アップルパイを頬張って、応援して?
最近、南部せんべいにはまっているので、
それをポリポリ言わせつつ、
暖かい飲み物を飲み、
ヌクヌクの部屋での応援でもだいじょうぶ。
貴方の声援、待っております。
それでは、また明日。
Please stay healthy and stay safe.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする