社内やグループでの研修や日頃の経験から世の中の「営業力低下」を痛感する。
研修ではマーケティング思考に基づく戦略設定と実行を促しているが
それらがどんなに優れていても「営業力」がないと上手く機能しない。
現在は色々なツールやリソースに恵まれ、働く環境も最高だと思うが
その引き換えになくしたものの代表だろう。
それ以外でも私のところに様々な企業からセールスがあるが同様に感じる。
面識もない人から延々とくる定型メール。すこしは調べてカスタマイズしたら？と思う。
ただ実際に導く立場、教えている立場からその難しさは痛感している。
本当に頭の痛い課題だ。
現在ＭＤ・ＣＲＭ・ギフトという3つのサービスを展開しているが
本質的にはアットテーブルのサービスの定義は変わらない。
「お客様の現状を把握し、我々のリソースを活用しながら、お客様にとって価値あるサービスを提供すること」だ。
そこにはＭＤもＣＲＭもギフトも差はない。ずっとすこしづつサービスの幅を拡げて、お客様に提供できる価値を高めてきただけだ。
今後サービス提供をする人財は、ＭＤの見識、ＣＲＭの見識、ギフトやＩＴ・プロモーションの見識をＴＯＴＡＬで持つことが必須となる。
これからは私や望月さん・渡部さんが担っていたその部分をもっと多くの人ができるようになることを理想としている。
そこができればこの会社はもっと成長できると確信している。そのために様々なキャリア人財補強もしてきたのだから。
私たちは真摯にお客様に向き合い、常に研鑽し、わかりやすくお伝えできる不断の努力が必要だ。
そして私たちは事業として行っているので「そのサービスで対価をいただく」ことが必須だ。
提供する側が「本当にその価値があるのか？」常に真摯に自問自答しなければならない。
いくら虚勢を張っても、お客様からの評価はシンプルで対価だ。そこがないならばつまりは自己満足の証である。
自らの提供するサービスの定義、よく考えてほしいと思う。
自らの考えで戦略をたて組織を決め皆を動かす。
思い通りにならないこと含めてその結果は全てリーダーの責任だ。
人のやっていることを批評するのは簡単だが、自ら実行するのは本当に難しい。
体制移行に向けて時間をかけてきた中で、今期は幹部意思で戦略設定・組織編成をしている。
私の考えと異なる部分が多かったが、バイアスなく「彼らが決めた事」を自らやりきることで
「本当の会社を動かす側」になってほしいと考えた。
いずれにせよ最後は任せた私の責任だ。
６月で１Ｑが終わる。この３ヶ月をきっちりと検証し改善し存分にやりきってほしい。
アットテーブルは社内起業制度で創業した会社。
それがなければ生まれなかった会社なので大変感謝しているし、一番の味方でもある。
一方、何かを新しく始めようとするときは実は一番の障害であったりする。
そこを問題視して新たな取り組みを提言しているが岩盤はこの上なく厚い。
ロジカルは通じず既成概念・既得権益との問題であり、判断する側が自らの経験ないからややこしい。
この矛盾を解決することを目標としているが本当に難しい問題だ。
私のマーケティングの定義は「価値創造と価値交換の仕組み創り」である。
その中で「価値交換」こそもっとも難しい。皆ここができないというか理解できない。
価値を創ることはできても、その価値を（社会に）認めていただき対価に交換できなければ意味がない。
成長する会社である以上私たちのサービス創造は価値交換（投資も長期で含む）ありきで考えねばならない。
そこを理解できる人はアットテーブルでも古くから一緒にやってきた数人のメンバーしかいない。
２年前その事実に気付き、遅まきながらマーケティング研修など通じて伝え始めているがまだまだ時間がかかる・・。
自分にとって当たり前のことが、当たり前でないことが自分の責任としてもどかしい。
