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海龍 完成!

ようこそ 趣味人( シュミット )のブログへ!
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海龍、ようやく完成にこぎ着けました。

事件捜査で解決への近道は、「 現場100回 」という捜査官の取り組みを表す言葉があります。

今回の海龍の製作にあたっても、手を動かしている時間と変わらないくらい、資料のあっちこっちを眺めて情報を集め、形状やパーツにフィードバックしてきました。

縮尺の世界でどこまで再現するか、効果的な再現方法や素材の選択など、いろんな方向から考えを巡らせるのも、プラモデルの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

今回の海龍は、正直デカールの扱いに失敗しています。デカールが台紙にあった時点では感じなかったのですが、いざ貼ってみると機体色との明度差が大きく、それを縮めようとスモークをかけたのはいいんですが、塗装ブースの照明が明る過ぎて、通常の照明下では差が無くなってしまうまで吹いてしまったんです。

スモークを徐々に落としつつ残しつつと、ヒヤヒヤもので進めましたが、デカールフィルムが溶け出し、結局は上からまた白色でなぞる二度手間、三度手間をやらかしています。

機体塗装は実機に見られるエイジングを活かせる単色で、模型を塗装したというより、実機写真を絵画的に写しとった塗りに仕上げています。

では、手を入れたポイントを交えながら、フォトギャラリーをご覧下さい。










空中給油プローブの先端から垂直尾翼まで約40センチと、大柄な機体です。
メインローターを折り畳んだのも、この大きさゆえです。





空中給油プローブの基本形は、プラ材を旋盤で削り出すという荒業(自身初)から、成っています。

リアビューミラーのヘッドはプラ角棒から削り出し。ミラー面はアルミ蒸着テープ。ギラつきはスケール感を損なうので、薄いクリアを吹いて調整しています。アームに這わせたコードは、モーターのエナメル線から。その固定バンドは、ラピーミニの細切り。



機首中央の€の形をした降下角信号受信アンテナは、洋白線/瞬着。基部はプラ材。
ワイパーは金属線/パイプの組み合わせによる。
ワイパーアームの取り付け部にはあらかじめ機首クリアパーツに裏打ちをして、ピアノ線を埋め込み、同じ工作で右舷ピトー管そば、左舷ガラス面そばのセンサーもピアノ線を埋め込み。
上部ガラス面には、内側にクリアブルーを塗装。











ローターブレードは、メーカーの回転方向の間違いを、拙ブログにたまたまたどり着かれたSheen様より早くからご教示頂いた事から、大事に至らず。キットのたわみ方向を入れ直し。感謝、感謝!!
折り畳み状態に改造する為、直に平面図に置いて各ブレードの角度を拾い出し、垂れ下がり角度は実機写真を参考に簡易治具で固定し、補強材にピアノ線でかすがいを打つ。
油圧パイプ、ヒーターコード類が生物的に這っているので、曲げが簡単なフレキシブルワイヤー、曲げ角を変えたくないものは硬めのリン青銅線など数種類使い分け。
プラパイプをあぶって伸ばす荒業(自身初パート2)で、ホース取り付け基部を再現。



拙ブログ読者の釣りも趣味にしていらっしゃるクラキン様は、ピンときたはず。
ここはこれを使えば70円で済んだものを!と!
次回、しっかり使わせて頂きます。

ブレードの塗装は、つや消し黒を基調に白系を混ぜて大まかに吹き、中央部の白線を歯間ブラシでスタンプ(自身初パート3)。黒で幅を詰めてゆき、平筆でウェザリングを入れる。全部ラッカー仕上げ。筆の塗料の含みは、下地が溶け出さないよう、パレット上でドライブラシ手前までに落とし、何層も重ねています。

エアブラシによる塗装は、口径の違いと塗料濃度によって、大筆から面相筆に至るまで至極便利なショールームモデルのような塗装面を得る事が出来ます。
私が目指すところに生活感が滲み出た、表現としてはオーバーかも知れませんが、燃料やオイルの匂いを感じさせる“ 塗り ”を、手懸けるものによっては表現したいと思っています。
それが軍用ヘリに端的に現れ、飛ぶにしてはギリギリの無骨さが製作意欲を掻き立て、魅いて止まないのでしょう。

ブレードのエッジには、トムキャッツ会員AGGRESSOR君から借りた塗装指南大典にあった、鉛筆による金属感の再現方法を採用。実に簡単で効果的。前縁の保護金属板、チタン桁に重なった外板はグラスファイバーなので、オケーね!

テイルローターは、お涙ちょーだいの実話盛り込み過去ブログをみてちょーだい!



EAPS(エンジン エアー パーティクル セパレーター)は、今回一番頭を悩ました部分。
実機写真を元に作図。トレーシングペーパーに縮小コピーして、実体顕微鏡を覗きながら列を乱さないようニードルを押し付け、凸を再現。樹脂で固め接着(自身初パート4)。

両舷に並列された第1、2エンジンのエグソーストパイプは金属製。すったもんだでやっと収まる。
第3エンジン共に、アルクラッドⅡのメタルカラーで仕上げ、内側はカサカサのスス表現。
砂塵排出口は、キットのモールドを元にデッチアップ。
エンジンカバーの上に何やらあやすぃーモールドを追加している。


ここからは、メインローターを外して撮っています。



第3エンジンの後方の排気によるススは、決してオーバーなものではありません。オイルのスジまで流れている機体もあります。ココは筆塗りでの表現は難しいでしょう。つや消し剤がものをいう塗りです。





機雷除去装置を曳航するアームは、機体組み立てと同時に接着しています。あと付けが順当なところですが、借り組みから後部ランプドア接着の不安定さが分かり、それに繋がるアームも同時進行を選択しました。

テイルブーム上部のアンテナはシャープさを出すため、基部はオリジナルを残して金属に置換。

同じく両側面にあるアンテナもキットパーツを元に、金属線に置換。





垂直尾翼のメッシュ表現は、キットのモールドを黒で塗りマスキング。中を機体色でドライブラシしています。







右舷側のNAVYのレターは、曲面に追随して下にいくにつれ白の彩度を落としています。

背面は他より退色が進む場所なので、側面に比べて白を混ぜて明るくしています。
メインローターから生じるダウンウォッシュで、巨大スポンソンにも排気汚れが付着したところを表現しています。

手摺りは機体から一旦切除、位置を移動させて再接着。ローター取り付け後方のモールドはプラストライプを短冊に切って接着。筋彫りを入れるより、簡単。何の為のモールドかは不明。放熱のためのものか?





最後に、ドクターリベットを使って凸リベットを再現したところが一番集まっているテイルブームです。機体左右貼り合わせ後、段差解消のサンディングで凸リベットが消失する事は避けられません。1/72スケールにおいて、凹にせよ凸にせよリベットのテクスチャーは表現する対象か?

近寄ってよく見ないとその有無は分かりませんが、墨入れと相まってパネルラインを強調し、飛行機らしさを感じる事が出来ます。
実機にみるリベットラインの記憶をそこに見出せれば、模型としてより“ らしさ ” を感じさせるひとつの手法です。

去年の10月26日に着手し、その間アリスちゃんをかどわかし、涙の記者会見(←意味不明)も乗り越えて、実に190日有余の製作期間を要したものとなりました。

………………………♪

[ 826aska ]ちゃんをご存じでしょうか?
YouTubeにスターウォーズのオープニングテーマ曲をエレクトーンで演奏する動画をアップした事がきっかけで、世界的に名を馳せる事になった、福井県在住の若干高校2年生のJK!かわゆす!


826aska ヤフー画像検索より引用

母の影響で5歳の時からピアノを習いはじめ、8歳でエレクトーンのレッスンも受けはじめ、そのあどけない容姿からは想像も出来ないパワフルな演奏は感動的で、リピートして聴いても飽きません。
彼女は小さい頃から練習をあまりしないでも弾ける、天性の才能が備わっていたのでしょう。
両手両足をばらばらに操れるようになるには、相当な努力が必要と思われますが、まずピアノで両手を、それから両足の動きを加えていくといった段階を踏んで、エレクトーン演奏の才能を開花させ、高校では部活はせずにエレクトーン演奏の一本に絞り、練習に打ち込んでいるとの事です。

才能が備わった人が、羨ましい限りです。

私は不器用にもかかわらず、細かい作業をやりたい欲求を抑えきれず、相当時間はかかり失敗を繰り返していますが、自分の納得するものを表現したい強い思いで、模型作りに取り組んでいます。

たかが 趣味、されど 趣味。

まだまだつき詰めるまでに至ってはいませんが、食い散らかしもほどほどに、これからも作り続けていきたいものです。

長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

ではごきげんよう(^_^)v

愛あるあなたの、ピンポンダッシュを
↓決めてちょ〜↓

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