ものごとがややこしくなったときには、チャラという手が効果的です。
実際に試してみることはできなくても、すべてが無に帰ったらどうなるか、その方向を探ってみれば、ヘボな考えにいつまでもしがみつかないために役立ちます。
パソコンの動きがモタモタし始めたときの再起動も、無への回帰と言えるでしょう。
ものごとがややこしくなったときには、チャラという手が効果的です。
実際に試してみることはできなくても、すべてが無に帰ったらどうなるか、その方向を探ってみれば、ヘボな考えにいつまでもしがみつかないために役立ちます。
パソコンの動きがモタモタし始めたときの再起動も、無への回帰と言えるでしょう。
Excelの便利な使い方に、「並べてみる」機能があります。
比べて見るだけでなく、コピペにも、違うファイルや別のシート間でいつも同じ値にするセルをつくることにも利用できます。
ブラウザの操作でも、Webの異サイトを並べてみると、異次元の併覧から、思わぬ拾いものをするこもあって、興を深めることもできます。
パソコンでなら「いってみる」先が無数にあります。
ただ、だいじなことは、「いって」より「みる」ほうにあって、いくつか気をつけなければならないことがあります。
・ 正体を見定める前に、指を先に動かさないこと
・ 古いものや、下のほうにあるものを見たがらないこと
・ おかしいと思ったら、すぐにやめて引き返すこと
「せ」の検索では、「停止せず」という見出しの端にある助動詞の片割れが引っ掛かりました。
恐ろしい水蒸気爆発の話です。
はげしさはわかっていても、水の押し寄せ方は実績だけでは予想ができません。
浸水の危険性を認識したあと、操業停止を指示しなかったと言われても、危険認識と採算勘定の葛藤はこの種のなりわいには常につきまとい、天秤がちょっと狂えば大惨事は免れません。
高度の安全操業ができるような製品の価格水準が保たれなければ、危険か安全かは天気任せということになります。
爆発の原因を操業判断に押しやって、安く作れ、早く作れ、それで利益を生み出せという構えが改められない限り、高度の安全を期待することはできないでしょう。
「せ」は水に深くかかわる文字なのでした。
「ゑ」の検索では、ことばマガジンというサイトの『「ヱ」ヴァンゲリヲンの謎』という記事が現れました。
「え」と「ゑ」が区別され、そしてその後のいっしょくた、そのいきさつのあらましを、ここで知ることができます。
カレーのヱスビーも、ビールのヱビスも、エでなくヱの字が本名でした。
「さ」の検索で、単文字の解説を除いて最初に出てきたのは、「さ」から始まる四字熟語でした。
斎戒沐浴、採花汲水、歳寒三友、才気煥発、罪業消滅、在在所所、再三再四、才子佳人、在邇求遠、妻子眷族・・・と65例が挙げられています。
なかには、文字だけでは意味がわからないもの、意味を間違えそうなものもあります。
載籍浩瀚(さいせきこうかん)、豺狼当路(さいろうとうろ)などもその部類ですが、じっと見ているとだんだん意味を想像できてくるところが不思議です。
ハングル文字、アラビア文字では、刷り込み情報量がゼロなので、まったくそれが感じられません。
「ゐ」の検索、普段使わないかなです。
漢字制限のついでに使わせなくされてしまったかな文字のひとつです。
「居る」のかな書きは、もとは「ゐる」でした。
話の中で「居る」を「↓↑」でなく「↑↓」と発音する人がいます。
奇異に聞こえても、居どころ立ち位置をはっきり表現するには、「ゐ」のほうを高くして力を入れる「↑↓」のほうが、多少耳障りでも、ときには適しているのかもしれません。
「つ」の検索では、「津」のボートレースが先に出てきました。
ボートレースは、1レース6艇で競われ、公営競技の中で競争相手が最少、したがって着順的中確率最大、全国に24か所の会場があって、「津」はその一つです。
「伊勢は津でもつ」というせりふから思い出すのは、まだ降り立ったことのない、1文字駅名の「津」です。
記憶の中では、朝もやの中で駅の放送を聞いた、「おお津」とが混同しています。
ついでに1文字の駅名がどのくらいあるのかと調べたら、全国で約89駅ありました。
約の意味は、だじゃれではなく、別の社の駅と共同使用のところは別に数えてあるからです。
「を」には、横暴な文教政策で助詞以外に使用を禁じられてしまった、だいじな役目がありました。
言葉をキンキンゴツゴツさせない日本語の発音です。
青は、「あを」と言わなければ、澄みきった大空の感じは出ないのです。