うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

広く使う

2010年10月31日 | 忘れかけていたこと


MS Office 2007 以降のバージョンには、リボンと呼ぶ幅の広い帯が画面の上のほうに出しゃばってきて、作業領域が狭くなった。
リボンは、「作業に必要なコマンドをすばやく見つけることができるように設計されています」というふれ込みなのだが、私らのようなかたい頭にはなかなかなじみにくい。
オフィス用品の置き場が増えて事務所が狭くなったような感じがしてくる。
文字を書くのは1行ずつだから、2~3行もあれば実用上はよいのだが、了見の狭さが作業画面の縮小を受け入れにくいのである。

リボンを左右どちらかに寄せて縦長にしたら、作業画面が少しでも広く感じるのではないかという話があって、識者に伺ったら、リボンが邪魔なら使わないときには隠しておけばよいのだと教えていただいた。

方法は至極簡単、 [Ctrl]+[F1] で派手なリボンはスッとなくなる。使うときはまた同じキーを押せばよい。

これなら 2010 にも付き合ってみようかという気持ちになってきた。
コマンドのありかは慣れだけのことだから、何度か使っていれば、そのうちなんとかなぁるだろぉ~~う。


グレア

2010年10月30日 | 忘れかけていたこと

背面が垂直になっているボックス型の車がある。その後から太陽を背にして走っていると、まぶしくてたまらないことがある。
そんな思いをしたときは、夜になってから目がヒリヒリ痛む。老眼とは視力のことだけでなく光線防御能力のことでもあるらしい。

黒板、白盤、ディスプレイ、なんでもその面から情報を得ようというものは、余分な光が入り込んでいると見えにくいだけでなく目によくない。

まぶしさを「グレア」とカナにする呼び方は、前か後に何か言葉を加わえて性能などをあらわすとき都合がよい。
ノングレアという液晶があると聞いた。
外光の映り込みが少なく、長時間使っても目が疲れにくいそうである。

グレアはすべて敵ではなく、写真画像や動画を見るときには、グレアが色を鮮やかにし、黒が引き締まり、コントラストがついて好いらしい。
わざわざグレアタイプと呼ぶ、液晶の名づけ方もあるという。

印画紙にも光沢のあるものとないものがあり、光沢ありにも超光沢紙というものさえある。

艶っぽさはお好みしだいというわけか。


回転

2010年10月29日 | 忘れかけていたこと

文字を逆さにできるという話を聞いた。

はじめにエクセルでやってみる。
フォントの指定であたまにアットマークを入れると文字が横を向く。
もう90度とアットマークを2個並べてもダーメ。
[セルの書式設定]→[配置]で[方向]を90度にすると逆さになる。
違う方法の組み合わせで巧くいく。

エクセルのなかで逆転文字を使うことはあまりないだろう。
変わったテーマの文章で、逆転文字を組み入れい場合には、ワードの文中に入れることになる。
それなら、エクセルで面倒な手続きを経て文字を転がし、またそれを切り抜いてワードに貼り付けるようなことをしなくても、ワードアートで作った文字画像をひっくり返したほうがよほど手早くできる。

試せばわかることだが、ワードでテキストボックスをひっくり返そうと思っても回るのは枠だけ、オートシェイプに書き込んだ文字も同様である。
ワードアートで適当な図柄を探して使うのが即効戦法。

注意点が一つ、ワードアートは文字の外周を太い線で囲っている図形が多いから、普通に打ち込んだ文字より太く仕上がる。
[オブジェクトの書式設定]で「線なし」にしてやれば同じ太さの文字画像ができる。

逆さ文字はやってみればできるというだけで、使いみちは一風変わったチラシを作ってみようか、ぐらいのところだろう。


トリム

2010年10月28日 | 忘れかけていたこと

画像を望みの形に切り取りたい、Word はこういうときのためにも便利にできている。

画像を文書ファイルに挿入する。
文章が書いてあってもなくても、Word の .doc は「文書ファイル」、お遊びに使っても Excel の .xls は「ワークブック」という。
挿入した四角い画像が用紙幅いっぱいに現れる。

これを切り取るにはどうするか。挿入してしまってから考えても巧くいかない。
画像処理ソフトならトリミングという方法が使えるのに。
トリムの意味には、刈り込み、やっつけ、ご都合所見などがある。TVでよく放送される「ご都合所見」もその仲間だったのか。
だが、ここではどの意味を振り回しても通じない。

四角い画像の周りを切り取るのがだめならば、必要な部分だけをポイとそこに置けばよいのである。
仕上がりどおりの型枠を置いて流し込む方法もあるが、それでは型枠の中で画像をかたちづくっていくことになるからちょっと違う。
捏ね上げて伸ばしたクッキーのタネを、抜き型を使って抜き取る感じなのである。
その抜き取り方も、タネをひろげておいて上から抜き型を押し付けるのではない。
抜き型を先に台において、上からタネを押し付けて切り抜く感覚である。
ここですることはトリムではなくなっている。
いやこれもトリムだよと言い張る人がいてもよい。「ご都合所見」の意味に近づいていくのだから、それも面白いだろう。

実行路線に戻ろう。
まず、オートシェイプでお好みの型を作っておく。
[オブジェクトの書式設定]→[色と線]→[塗りつぶし]の[色]で[塗りつぶし効果]を選ぶ。
[図]のダイヤログにある[図の選択]から、切り取り対象の画像を選び[開く][OK]で[色]の小窓に画像らしいものが出てくる。
[オブジェクトの書式設定]を[OK]で終われば型どおりの画像が現れる。
この手順は古い Word を使っているから、いまはもっと手早くできるかもしれない。

型のなかに残る画像は、抜き型の中心と元の画像の中心が一致した位置にはめ込まれる。
いったん切り取ってからでは、抜き型の中で位置の調整をというわけにはいかない。
型抜きする画像は周辺がだいじなどという変わった人はいないと思うが、周りがいくらか切り取られることは覚悟の前としておかなければならない。

こんなことを書きながら、自分ではあえて型抜き写真を見せようとも作ってみようとも思わない。
見せるなら、周りの型の意味よりも、写っているものに意を込めた写真をとの思いだけは、まだトリムされずに残っているから。


早足

2010年10月27日 | 忘れかけていたこと

世界の主な都市で、早足の人がいちばん多いのはシンガポールだという。
ビデオを見るといかにも忙しそうに歩いている。
ゆっくり歩くとタバコでも吸いたくなって罰金を取られるから早足になるのだろうか。

Walkin' という曲がある。マイルス・デヴィスのむかしのレコードを思い出し、 You Tube で聴いてみて驚いた。
そこにアップされているのが、蹴つまづきはしないかと思うような超高速 Walkin' なのである。
http://www.youtube.com/watch?v=cTfBpKzu6XA&feature=related
ドイツで録音したものらしい。
ドイツ人がどういう歩き方をするか、街で見たことはないが、郷にしたがって超高速にしたのではないかとふと思った。


マイルスの曲で何とかして聴きたいのがあるのだが、曲名を覚えていない。
Kind of blue という盤に入っていたような気がするが、記憶が不確かで探し当てられない。
ジャケットの配色にはグリーンが使われていた。

  /         /      \   /
ツッティーッ ツッツッテティーッ ツッツッテッティツーというリズムなのだが、テキストで書き表すのはむずかしい。

音声入力で検索できるようになると大変ありがたいのだが。まだまだだろうなあ。


いちいち面倒

2010年10月26日 | 忘れかけていたこと

Excel でシートをいくつかに分けたとき、ページ設定を同じにしたい場合がある。
セルの書式設定はコピペできるが、シートのページ設定ではできないものと思っていた。
ところがコピぺなしで同設定にする手があった。

同じ設定にしたいシートをすべてアクティブにすると一つの「作業グループ」になる。
いくつものシートをすべてアクティブにするには、Excel の下辺に並んでいる「シート見出し」で[Ctrl]キーを押しながら目当てのシートをクリックしていけばよい。ばらばらにたくさんあっても次々に仲間に入れて行けばよい。
連続シートなら、最後のシート名で[Shift]を押しながらクリックで、どこでも同じ範囲指定のしかた。

こうしてあらかじめ作業グループを作っておき、そこでページ設定をすればグループ内のシートはコピペなしで同じページ設定になる。

「作業グループ編成」→「ページ設定」の手順によるこの方法では、あとからシートを追加して同じページ設定にしたい場合や、設定のときにうっかり除けものにしてしまったシートを同じページ設定にしたい場合にはもう一度設定作業を繰り返さなければならないので、これはいちいち面倒だなと思っていた。

しかし、そんな面倒なしにページ設定を別のシートへコピーする方法があったのだ。
ページ設定の確定したコピー元のシートを最初にアクティブにしておいてから作業グループを作る。
この順序が肝心で、リーダーは真っ先にグループ入りしなければならない。入ってくるメンバーの様子を見ながらでは効果が出ないのである。

作業グループができたら、[ファイル]→[ページ設定]→[OK]、これで終わり。
作業グループ内のシートは全部同じページ設定になっている。

ページ設定のコピーが終わったら、どれか一つのシートをクリックすれば作業グループは解散ということになる。
解散の宣言もだいじである。解散を忘れてどこかで何かを始めると、グループ作業の続きということになるから、異なるシートのデータがみな同じという、どうにも困った結果になる。
なにごとにも締めくくりがだいじなのである。


漸弱

2010年10月25日 | 忘れかけていたこと

インターネットでラジオが聞ける。
音質良好、選局簡単、マンション住まいにはまことにありがたい。
ここまでは、4ヶ月前に同じことを書いた。

放送局のページにある[インターネットで聴く]というボタンを押すと htpp://radiko というサイトからラジオを聴くことができる。

このラジオ音が、聴いているうちにだんだん小さくなってくることがときどきある。
弱りかけた耳でもそう感じるのだから、耳のせいではないと思うのだが、理由がわからない。

さしあたりは、あ、またかですませているが、こうジワジワ来るのは気持ちのよいものでないから、方法がわかれば手を打ちたい。
どなたか教えていただけませんか。
性能のよいラジオ受信機で聴きなさいは論の外側なので、念のため。


押しかけソフト

2010年10月24日 | 忘れかけていたこと

MSオフィス新バージョンの評価版をダウンロードできるということが、会合で話題になった。


どういうソフトが入っているのかという話で、「ワード、エクセル、パワーポイント、それからなんだったか」に思わず「アウトルック」と口走る。

実際にその場で呼び出してみると、4番めは「アウトルック」ではなく「ワンノート」だった。
「OneNote に、職場、家庭、学校などのさまざまな出来事を記録」というシステム手帳の電子版のようなものらしい。
どんなものかと覗いてみたが、起動までに時間がかかり、ちょっとメモしておこうと思ったのがなんだったか忘れてしまいそうなものだった。
何でもかでも放り込んでおいて後から整理がうまくできるのかどうか。
およそ整理という仕事は、趣向に合わなければ後から役立つようにできるものではない。自分流を思いついたつもりでも、しばらくして気が変われば、もとのゴチャマゼとたいして変わらなくなるものだから、こんなことに凝るつもりはない。
「ワンノート」ははじめから敬遠と決めてあったので、すぐにその名を思い出せなかったのである。

ではなぜ「アウトルック」と叫んだのか。
評価版がダウンロードのあと、使うつもりのない「アウトルック」に押しかけられて面倒な思いをさせられたからである。
気付いたのが Web ページからのメール送信のときだったかどうか覚えていないが、メールソフトの様子がいつもと違う。よく見ると画面左上の名前が Outlook になっている。
デスクトップのアイコンもいのまにか Outlook に入れ替わっている。
秘書を使うほどの仕事はしなかったが、もし相談なしに秘書に交替されると、こういう気分になるのではないか。
すいすいと仕事をこなしてくれた人が急にいなくなって、いることは知っていたがあまり好かないおばさんに、今日から参りましたとバタバタやられてはたまらない。

デスクトップのアイコン削除、常時使用メールソフトの設定変更など、押しかけソフトのおかげで余計な手間をとらされた。
入り込むなら、「わたし、使ってもらえますか」ぐらいのことを訊いてからにしてもらいたいものである。

それやこれやで「アウトルック」の悪印象が強く、初手から敬遠の「ワンノート」をすぐには思い出せなかったのであった。


差し障り

2010年10月23日 | 忘れかけていたこと

コンピューターやOSをえり好みせずに、ソフトを作るにも使うにも簡単な Java というプログラミング言語がある。
Web 上でグラフや表をパッパッと出して見せたいときには、Java で作られた Java という名のプログラムがよく使われる。

ときどき見るサイトのグラフを見ようと思ったら、Java さんから警告をもらった。
「セキュリティ問題の発生が考えられるコンポーネントが見つかった、危ないから実行するな。さあどうする」
ここで、「はいやめておきます」と引き下がれば、データを見ることができない。
「いいえどうしても見たいです」と突き進めば、データを見ることはできるが、背中に固いものを突きつけられて窓から恐る恐る覗き込んでいるような気分にさせられる。

どうしたらよいかと、そのページの製作元へメールで問い合わせたら、Java がインストールされてないのではないかと見当違いの返事がきた。
わからなければ電話で、と書いてあるので、サポートに電話で尋ねる。
インターネットオプション、Java のプロパティ、あちらこちらと言われるままに操作してみたが原因はつかめない。
最近何か変わったことをしませんでしたかと言うので、Internet Explorer をv6からv8にしたと言ったら、XPとv8の相性が悪いのかも知れない、v6に戻すか別のブラウザを試して欲しいとのことだった。
言うことはときどき過激でも本性は保守的な私だから、使い慣れたソフトはあまり替えたくない。旧バージョンに戻すのもダサい話だ。
ときどきしか見ないのだから、当分脅しには横を向いて「いいえ」で頑張ろうかと思っていたら、1時間ほどして電話が来た。
もう一度 Java のプロパティで先刻と別のところの設定を変えてみて欲しいとのこと。
その手順はこうだった。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/a2/11ce7afb0553a23c6e252e844cdb396d.jpg
[スタート]→[コントロールパネル]→[Java]→「Javaコントロールパネル」[詳細]→[セキュリティ]→[混合コードセキュリティー検証]で、「○有効-警告を表示せずに、保護をかけて実行する」を選択する。

既定では「○有効-必要であれば警告を表示する」となっていた。ユーザーにとっては必要でない警告が表示されていたのだった。
では「必要であれば」とは何だったのか。よくわからないが、どうやらシステム側のシャカイテキセキニン上のことらしい。

「保護をかけて実行する」というのが、どういうことをしてくれるようになったのかはわからない。○の中に入れた「・」印がどのくらい力を出してくれるのか不安がないわけではないが、それも時間が経てば気にならなくなるだろう。

パソコンというものは、わからなくてもどんどん動いてくれるものなのである。
迷路の途中で手を離さず、また引き返して困惑解消の出口まで案内くれたサポートさんに感謝している。


電波微弱

2010年10月22日 | 忘れかけていたこと

UQWimax のテストレンタル装置を借りて使ってみた。
USB端子に取り付けたところから電波到来方向の窓までの距離は1.2メートル、距離と呼ぶほどには離れていない。
接続してみる。「電波なし」の表示が出る。
Utube を呼び出してみる。志ん朝の落語を聞いてみる。いつもと変わらずに聞こえる。
「電波微弱」と表示が変わって、通信量の数値も急に増えている。
ははぁ、とにかく動かせばいいのか、と続けて聞く。

Utube でそのまま聴くと、落語は2~4のファイルに分かれているので、1ファイル終わったらまた次と追いかけながら聴く。
2番目のファイルに移ってしばらく経ったころ声が急に止まった。「電波なし」に表示も変わっている。

これではどうも実用にならない。
片田舎に新しい方式は向かないのかと、いまはあきらめることにする。
新しいタワーが出来上がった後どうなるのだろうか。

Web で返却手続きをしておいたらS急便が取りに来てくれた。
マニュアルと一緒に返却便伝票が入っていたので記入しておいたが、「これはゆうぱっく用ですからいりません」
Sが〒の伝票を使うのはどうもおかしいと思っていた。

新システムのテストには、なんかむだが多いなあ。


親切丁寧

2010年10月21日 | 忘れかけていたこと

UQWimax は、小型端末装置を置くだけでインターネットにつながり、「速い」が売りの至極便利なシステムである。

電波の届きにくいところでは思うに任せないという泣きどころはある。
サービスエリア地図で調べてみると、中継局の電波は届かず、東京タワーの電波が届く。そんなはずはないという人もいる。
問題は我が家の建物の構造で、ラジオの電波もまともに届かないから、窓際に端末装置を置き、そこからワイヤレスモデムを通じてインターネットに接続しなければならない。

幸い UQWimax にはテスト用の無料レンタル装置があって、それを借りて試してみた。
ただし、無料レンタルで WindowsXP に合うのはUSBタイプしかない。しかも、そのタイプはCDからプログラムをインストールしないと使えない。
それでもとにかく実際の状況を試せるのだからと申し込んだ。
休日明けに宅配便で送ってもらったのが到着し、早速セット。

インストールの手順も、丁寧に作った印刷物に載っている。
CDを入れ、ダイヤログで示された手順にしたがって進めていく。

STEP3までくると、こんどはマニュアルを見ろと書いてある。
そこには「あらかじめホームページから Utility をダウンロードして保存、解凍しておけ」と赤枠で囲った説明が載っている。

ホームページを開き、 Utility のダウンロードボタンを探す。どこにもない。
ないものは探してもむだなのでマニュアルにあった指定番号に電話をかける。
「マニュアルにUtility をダウンロードしろと書いてあるが、ホームページのどの場所にあるのか教えて欲しい」と聞くと「ダウンロードは必要ありません、CDからインストールできます」との答え。
マニュアルに書いてあることと、実行手順が違うのだった。

サポートさんは「まず、スタートボタンを押してください」から始まって、CDの該当フォルダーの見つけ方からプログラムの起動の仕方まで、こちらでわかっていることを親切に教えてくれる。
インストールが始まって時間がかかりそうでも、電話を切らずにじっと待っていてくれる。
気の毒になって「後は自分で何とかなりそうですから」と切ってもらう。

電話をかけてわかったのは、ホームページからダウンロードしなさいと書いてあったことがCDから直接できるということだった。

サポートさんは、こういうことを毎日何度も繰り返しているのだろうか。
親切丁寧、ご苦労なことである。


見えない

2010年10月20日 | 忘れかけていたこと

土佐のブロ友が花の写真を出して、「どうだ、花の陰に何かいるぞ」と見せている。
何か出てきそうな真っ黒な空間はあるのだが、待っても突付いても何も出てこない。
「見えないよ」と書いたら、「画像が大きすぎたのかな、小さくしたけれど、これでどうだ」とわざわざ手を掛けてくれたらしい。
しかし「これでどうだ」と言われてもまだ見えない。

ここに来て思い当たることがあった。
Internet Explorer のオプション[マルチメディア]に、「Webページのアニメーションを再生する」というのがあって、それをはずしてあったのを思い出した。
思い出したといっても、考えているだけで思い出すような上等のあたまではない。
むかし雑誌の「Windows 即効テクニック」という記事を引きちぎって、それに貼り付けたあったポストイットのメモに、このチェックをはずすと日付入りで書いてあったのを見たのだ。

なんじゃこれかと「再生する」にチェックを入れ、くだんの花の写真を見る。
見えた、花の陰にイモムシ、みかんの陰に爬虫類の頭、チラッと見せてスッと引っ込む。なかなか手の込んだ動画だ。
このBGM「森の木陰でドンジャラホイ」というあの歌なのだが、見せ方からいうと曲目が違うのではないだろうか。
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/yamato_onoko/52694659


並べて見せる

2010年10月19日 | 忘れかけていたこと

ものを言う画像は生きている。何も言わない画像はただの図でしかない。
何かを説明する、説明でなくても言葉だけでは足りない情報を伝える、情報でなくても感動を伝える、感動でなくていたずらでもことによると見た人が可笑しがるかもしれない。
とにかくものを言わせることによって役に立っているのである。

ところが、まったく役に立たない画像に似た図もある。
なにを見せたいのか、なぜ見せようとするのか、想像すらできない画像群にときどきお目にかかる。なんでこうなるのかと思っていたが、ここまで書いてやっと気付いた。
「群」の逆効果なのだ。

絵も写真も、一度にたくさん見せられるといやになる。
1枚1枚に力があるときはくたびれる。この場合はまだよい、休み休みという手があるから。しかし力をもたない何も言わないのがずらっと並ぶと、見る気はしない。
1枚の写真に大勢の人が写った集合写真も、意味の狭くなりがちな群写真である。
その集合体に関係のある人以外にはまったく無意味で、そんなものを不特定多数の人が見るところにさあ見てくれと出すのはどういうつもりなのだろうかと不思議に思う。
おまけに個人情報保護のためなどと顔をまったくわからなくつぶして載せているところもある。その場に何人いたかは○人という数字でたくさんなのに。

群が何かを伝えるように見せるには、はい撮りましたでもない、はい集めましたでもない、何かが必要なのである。
大空を飛ぶ鳥は巧まずにそれをやってのける。下手な写真群や群写真は鳥に笑われそうである。


整理整頓

2010年10月18日 | 忘れかけていたこと

何でも書き散らかしておけば、書いている私の名前に引き寄せられて、見てくれる人は増え、気が向けば読んでくれる人も出てくる。
そんなつもりが見えみえの有名人のブログは数多い。

だが、昨日滑らかな画像の実例を見せていただいたこのサイトに脱帽した。
http://riptac.net/html/memo/
「リプタクの もう覚えられません」というページには、いくつもののカテゴリーに、数え切れなくもないが数える気にならないほどの、パソコンあの手この手がびっしり詰まっている。
その詰まり方が、整理整頓の見本のようなのである。
小さな字でも目が痛くならないような並べ方で、見出しの表を眺めているだけでも心のやすまりそうな、スッキリとはこういうものという絵面なのである。そう、こうなれば表というより絵づらなのだ。

私の雑なブログに番号をつけよと言って下さった方がおられたが、数字を使わない見事な記号制がここにあった。
数字という抽象記号を使った整理方法は、領域無限という利点の代償に、事象~記号/記号~解読(あるいは判読)という2段構えの情報処理労力を要求される。
頭が素直に働く人にはなんでもないそのことも、頭の働かせ方に多少の偏りでもあれば、そこで発生する熱損失はばかにならないものになる。
文字を上手に使った具象記号なら、事象-解読が一直線にできるのである。

怜悧な頭脳、洗練された感覚、不屈の根気がなければこういうものはできない。

ひびのいったわが頭で思いつくのは、自分のブログの副題ぐらいのものである。
「あわぞうの もうできませんこんなことは」


滑らか

2010年10月17日 | 忘れかけていたこと

「画像を滑らかにする」とはどういうことなのか、これはいかにも愚問だった。
パソコンのディスプレイに現れる画像に、ギザギザ、ゴギゴギのものが少なくなってから、絶えて久しいようでもあり、それがついこの間のようにも思える。

FAQにもこの愚問を出しておいたら、こうなのだよと教えてくださった方がおられる。
http://riptac.net/html/memo/memo_actionscript/memo_actionscript_98/
このサイトに出てくる画面の[スムージング]ボタンをON/OFFすると、滑らかな画像と滑らかでない画像が交互に出てきて違いがわかる。

Internet Explorer の設定とは直接関係はないのだが、滑らかさの感じをつかむことができる。

画像というものがことばで言い尽くせないことをわからせるのにどのくらい効果があるか、その端的な実例として興味深く、かつ有難く見させてもらった。