うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

減嵩

2012年02月29日 | 忘れかけていたこと

ぞうすうは増嵩、げんすうは減数と書く。
増嵩の対語は減嵩かと思ったが、違うらしい。
嵩、かさは積みあがって増えていくので、減っていくとかさではなくなるのだろうか。
減るのは数で、かさは縮むものか。

PDFというファイルは、アドビ社が開発した、相手のコンピュータの機種や環境を選り好みせず、文字も画像も送り届けることができる便利なファイル形式だが、何でも入るとなると、用もない飾りや着色などでデータの量をどんどん増やしてしまう。
3日の旅行に1週間分の着替えを詰め込んでも、それをむだと思わないのと似ている。

ファイルを送るほうは気づかないが、重いファイルは受け取ったほうが大変迷惑で、役所で作ったこれを見なさいという文書ファイルには、この種のものが多い。

先日、PDFで文書を送るから読んでほしいとメールが来た。
しばらく待ったが受信トレイに届かない。
私が使っている迷惑メール撃退システムには"junk"フォルダーが作られているので、潜りこんでいないかと点検したが、そこにはなかった。
来ないがどうしたと聞くと、ちょっとファイルが大きいのでと言う。
大きさを聞くと5メガを超えていると言う。これはちょっとどころではない。
この迷惑メール撃退システムは、添付ファイルの大きさが最大でも 5120KB を超えると通過お断りということになっている。
普通の改札口を通れないような体格では別の出入り口を通してもらうしかない。
Webから直接読み取るルートでファイルを受け取り、調べてみると確かに 5120KB を超えている。
ページ数はたいしたことがないのに不思議だ。

むかし CAD で図面を作っていたとき、複合図形を集めて作ったファイルが、むやみに重いファイルになったことを思い出した。
つぎはぎだらけの継ぎ目のところに、出来上がりの図には無関係の下縫いのようなところがたくさんできて、それを整理すればさっぱりと軽くなることがあった。
このPDFも何とかなるのではないかと方法を探してみると、NXPowerLite というプログラムが見つかった。
 http://www.nxpowerlite.jp/
体験版を使わせてもらって早速実験、結果は何と28%に減量、"の減量"ではなく"に減量"である。
ものすごい贅肉、贅水、贅気が漲っていたのだ。

ファイルを送るときは、重さを確かめてから送るように心がけたいものである。


悪知恵

2012年02月28日 | 忘れかけていたこと

学校の成績を上げようと、高度なハッキング計画を企てて、クラスメートにテストの解答を販売して金儲けをしていた高校2年生3人が逮捕されたという記事をどこかで見た。
海の向こう、カリフォルニアのPVハイスクールのことで、記事の見出しには「賢すぎて身を滅ぼした子どもたち」と書いてあったが、こういうのは賢すぎでも頭がよいのでもない。

悪知恵を賢いなどと言えば図に乗る。
もてはやしは強い毒薬にもなる。

いたずら半分ということもあるから、むしろこれを書いた記者か、あるいは記事の翻訳者か、そのどちらかの頭の悪さが責められなければならないだろう。


創る「運用」

2012年02月27日 | 忘れかけていたこと

クラウドが従来の運用の常識を覆そうとしているといわれる。
従来「運用」の仕事は、言わば使いまわし、システムに故障が起きても大騒ぎにならないよう、「決められた通りにお守りをする」ことで、システムをどう組み上げるかは開発担当者の仕事だった。
これまで運用担当者は、ぶつぶつ言いながらも、あるがままのシステムを、だましだましでも使い続けられるようにしていた。

クラウドは、それぞれの仕事への取り組み方を、お任せ仕事から、パートナーとしてシステムを創る仕事にしていかなければならなくする。
それが「システム運用の進化」だと、この記者は書いている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120202/380029/
もっともだと思う。
しかし、やっと陽が差しはじめるかという気持ちと、いまごろ漸くそんなことかという気持ちがないまぜになる。

空に浮かぶ雲の姿は、まったく同じになることはないが、似たような雲は何度となく繰り返し現われる。
コンピューター技術はめまぐるしく進化しても、人間の考えはそう急には進化しない。
雲の形のように、いつか見たようなことが、何度も繰り返されていくのだろう。


清々

2012年02月26日 | 忘れかけていたこと

使わないアプリケーションを少し削った。
まず、サポートニュースのお薦めにしたがって、プリンター・ドライバーをバージョンアップしたとき、おまけに付いてきた WebPrint ツール。プリントはみな自分でするからこれはもともといらない。
次に葉書ソフト。住所録を Excel で作った封筒・葉書宛名印刷ファイルに入れてしまったからこれもいらない。
これと一緒に、ながながお付き合いを余儀なくされてきたA印のIME、フォント、ツールもいらなくなった。
同じグループにインターネットツールとか接続ツールとか、まだこんなものが残っていたのかと思うようなものも出てきた。

とくにあのIMEは、キー操作を間違ったとき急に現れてデスクトップに貼りつき、引っ込んでもらうのに手こずったことがときどきあったが、もうそのわずらわしさもなくなった。
IMEはこちらがよいというファンもいらっしゃるが、良否を論ずるつもりはない。
それこそ好きずき、自分が慣れたものがいちばん良い。

身の回りの掃除と一緒で、どれほどどうなったかは気分程度としか言えないが、とにかくいらないものはあることがむだなのだ。


紙幣も屑も紙

2012年02月25日 | 忘れかけていたこと

あなたのデータは“お札”か“紙くず”か? という記事があった。
  http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=020854

企業に必要なデータをためておく入れものの容量は、年率約60%の勢いで増加しているという。
そんなに増えては、いくら入れ物を増やしても間に合わない。

データを置く場所を、空き地と考えるか資源と考えるかで、扱い方は変わる。

1.資源なら有効に使わなければならない。
 部屋ごとの風呂はやめて大浴場へ、それには大浴場が遠くて面倒だったり、出入り口がわかり難かったりしてはだめ。

2.データを上手に置くには、巧く仕分けなければならない。
 札と紙くずをごちゃ混ぜにしない。

3.保存するデータには贅肉はいらない。
 データが入ってくる手前でそれを小さくしてしまう。

とにかく、貯めておくにも出し入れするにも、相手が紙くずでは、すぐに嫌気がさすだろう。


zeroFS

2012年02月24日 | 忘れかけていたこと

"F" と "S" という文字が並ぶと、すぐ頭に浮かぶのは "SF" だが、それは順序が違う。
これは、眼を覚まして "SF" の世界から意識を現実に引き戻せなどという、宗教がかった話ではない。
"zeroFS" は、ファイルシステムを使わないようにしようということ。

使わなければ次はどうするのかと、すぐ聞き返したくなるのが自然な頭の働き。
国の大事にそういう頭が働かないのは国民の脳がすでに軟化している、軟民国家だ。
これまで永い間使っていたものを使わないようにしようと言うからには、次の策の用意がなければならない。
次の策の用意どころか、まったく考えもまとまってないうちに「これは使わないようにしよう」というのは、何かといえばすぐに命を奪ってやると叫ぶ狂人の発想に似ているが、それを発想以前に言うだけ言ってしまったスーパーSF人が、つい去年まで国の代表という顔でそそくさと走り回ったりわめき散らしたりしていた。
"zeroSF" を叫びたくもなる。

話を引き戻そう。
ファイルシステムをなぜ使わないようにするにするのか。
メモでも清書されたものでも、みなバラバラに放り込まれた大きな紙袋を想像してみよう。
大きな紙袋の中に、中くらいの紙袋がいくつも入っていて、それぞれの紙袋の中にまた紙挿みが入っている。
この紙挿みをファイルと呼び、大中の紙袋をフォルダーと呼んで、必要なときにファイルを引きずり出しやすいよう、階層ディレクトリとファイル群をツリー構造に組み立てるのが、これまでのファイルシステムだった。
一見合理的なこのシステムも、ツリー構造の階層数が増えれば、それをたどるのに時間がかかる。出したファイルはまた戻さなければならないから、それにも時間がかかる。
時間もかかるが、袋の数が増えると、袋の嵩もばかにならなくなる。中味の少ない袋がガサガサとじゃまになる。
Win+E で C: ドライブの中を覗いてみれば、正体の知れない袋の数がどれだけ多いかすぐにわかる。

なぜ zeroFS にしたいのかはわかったが、どうするのかが難しい。
素人の一人合点は間違いのもとになるから、ここから先は専門家の書いた元の記事をご覧いただくことにしよう。

クラウドストレージ「zeroFS」へ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20120217/381944/


お断り文

2012年02月23日 | 忘れかけていたこと

メルマガには、冒頭に「配信解除はこちらで」と、アドレスを示したものがときどきある。

嫌なら読まなくて結構という自信表明にも、迷惑な方には最後までスクロールさせるお手間はとらせませんという丁寧表明にもとれる。

最後にまた「配信解除はこちらで」と念を入れて書かれているのもある。
そこには、添え書きがある。
「システムの関係上、解除後2~3通のメルマガが配信されてしまう場合がありますことをご容赦願います」、さらに、「解除に問題がある場合や、メルマガの配信が止まらない場合はお手数ですが届いたメールをそのままご返信ください」と続く。
なかには、解除は約1ヵ月後になるのでそのつもりでという粘っこいのもある。
念には念を入れ、いろはカルタの言葉どおり、これでは苦情メールマニアも送り付け難い。

はじめと終わりに書くのは、だいじなことは最後にもう一度言っておく、というコピーライトの技法のようである。
だいじなことはなるべく言わずにおこうという習性の付いたあの町の人たちは、最後にもう一度隠す手をつかっているのだろうか。
それは、見えるはずがないから、誰にもわからない。


根棘

2012年02月22日 | 忘れかけていたこと

駐車場の境界を生垣にするなら、踏み込み難いように根っこまで棘のありそうな木がよい。

ネトゲという字を見て根にまで棘のある植物を連想したが、これははずれた。
ネトゲはネットゲームのことで、テレビゲームとはまったく別物らしい。
この手のものは、ゲームに遊ばれているような気がしていまいましいから、やってみる気も起きないが、ネトゲは廃人までつくってしまうというから恐ろしい。

なぜそれほどまでにというと、ゲームに終わりがない、ゲームセットのないゲームなのだそうである。
どこまでとの決まりもなく、強い誰かを倒せば勝ちかというとそうでもなく、また次のボスが現れて際限がないという。
終わりがなければやめられない、競争⇒没頭⇒廃人というコースにもっていかれてしまう。

これで廃人にならない方法は、いつも負けで勝つことがなくても気にしないか、手をつけないか、どちらかということになる。


小型マウス

2012年02月21日 | 忘れかけていたこと

タッチパッドの操作をまことに巧みにこなす方を見ると感心する。
こっちが好きと言いながら巧くいかない方も見かける。

やはりマウス、しかし持ち歩きには邪魔という人には具合の良さそうな小さいマウスができた。

ロジクール「キューブ」
http://mx.nikkei.com/?4_53999_43496_14

54.3×29×17ミリで、大き目の消しゴムぐらい。

これならポケットにポイ。
小さいもの共通の欠点は、なくしやすいこと、それとポケットに入ったまま洗濯機にポイ。


PC online

2012年02月20日 | 忘れかけていたこと

Tさん推奨の PC online というサイトを覗いてみた。
http://pc.nikkeibp.co.jp/?rt=nocnt

「ビギナーズ」のところに「壊れやすい部品を優しく扱う」という記事があった。

回転する部品と発熱する部品は壊れやすい。

パソコンを放り投げる人はいないと思うが、ハードディスクが回っているうちに電源を切ってしまったり、がたがたと持ち運んだりすれば、寿命は間違いなく短くなる。
パソコンの外箱には、どこかに換気窓がある。使用中に箱の周りに手をかざしてみれば、どこから熱気を逃がしているかがわかる。そちらをべたっとふさいだ形で使っていれば、寿命は間違いなく短くなる。

道具を乱暴に使う人を見ると、職場の先輩が「だいじに使えば一生もつ」と言っていたのを思い出す。


用語検索

2012年02月19日 | 忘れかけていたこと

首を長くして待っていますと、返信を待つ喜びを伝える「鶴首」という言葉で結んだ手紙を交わすこともなくなったが、A-Dコンバーターとカメラを結ぶUSBケーブルの先のかたちでふとそれを思いついた。

色が黒く、円筒形部分がつながっているところは、鶴よりも鵜に近い。
「鵜首」という言葉は聞いたことがない、と思ったが、刀に鵜首造り「うのくびづくり」というのがあるそうだ。しかし、どこが鵜の首を思わせるのか、観る眼をもたない吾人にはわからない。

さて、ケーブルの円筒形部は何か。
こういうときには「 パソコン用語解説 - 初心者にもやさしい解説」
 http://www.724685.com/word/
というサイトが役立つ。

とは言うものの、交番の前でも、図書館の前でも、黙って立っているだけでは何も教えてくれない。
せめて【ケーブル 円筒形】ぐらいの検索は、知りたい自分がしなければ、答えは天から降ってはこない。

やってみれば「ケーブルの端にある円筒形のもの - フェライトコア - パソコン用語解説」と書かれた、色の変わった下線の入った文字列が見つかる。

初心の方は、そこまで連れて行っても、まだじっとしていることもある。
そこでクリックと言われなければしない。
フランス料理のメニューで、お連れがしてくださる注文を、慎ましやかに待つ、そんな習性がパソコンの前でも出るのだろうか。


Windows 7へ?

2012年02月18日 | 忘れかけていたこと

Windows XP がいよいよ古臭い感じになってくると、7への移行を考えなければならないだろうかという気持ちと、いやいやまだそれほど不自由なしに動いているのだから、そうあわてることはない、いずれまた次のバージョンが待ち構えているからという気持ちが錯綜している。

Windows 7への移行について、メルマガが送られてきた。
たくさんのデータを抱えているところでは、あまり簡単に考えると不具合が出てきそうなことがわかったのでメモにしておこう。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120105/377798/

Windows 7 の前には、悪名高い Windows Vista というのがあった。
XP から 7 にいきなり移行する人は、Vista を使わずにすんだ点は幸せだったが、跳び越えたつもりの Vista からの変更点にも、まとめて対応しなければならず、従来のバージョンアップの常識が通用しない落とし穴があるという。

扱い慣れた Outlook Express が添付されないから、他のメーラーを使う気にならない吾人らは大いに困る。データの移行作業を進めたが、いつまでも終わる気配がなく、20時間以上かかって遂にデータ移行が終わらずに打ち切った例もあるという。
また、Excel 2003 のファイルを開いたときに、帳票の表示がずれてしまうという問題もあったそうである。
ややこしいデータ処理をせずに、ちょっと見だけなら早くてよさそうだが、とにかく新規まき直しのつもりにならないと不具合が出てくるらしい。

そうは言っても、いずれ移行の日は来る。
自分のあたまの寿命と、いまのパソコンの寿命と比べるのはいかにも気が滅入る。
ならば、便宜上の XP モードなどでお茶を濁さずに、切り替えるときはスパッといきたいものだ。
それには、あまり使いもしないアプリケーションを背負い込まないぐらいしか打つ手はないかと考えている。


「更新・インストール」を

2012年02月17日 | 忘れかけていたこと

近ごろのパソコンウイルスは陰湿で、感染後すぐには動かずに潜んでいて、パソコン内の個人情報、機密ファイル、オンラインバンキングのパスワードなどを世界中に送信することもあるという。
感染したパソコンが、知らないうちに他国の政府機関や企業の攻撃に使われた事例もあり、自衛手段を取らないとかなり危険な状態になっている。
いまはやりのスマートホンを狙う不正アプリも急増し、昨年初めは数件だったのが年末には1000件を超えた。

最近、日本マイクロソフトは、Windows やInternet Explorer などに関するセキュリティ情報を9件公開した。そのうち4件は危険度が最悪の「緊急」であるという。
それらに含まれる脆弱性を悪用されると、悪質なWebサイトにアクセスするだけで、ウイルスに感染する恐れなどがある。
嫌がらず面倒がらずに「更新・インストール」を実行しよう。


最適化:5

2012年02月16日 | 忘れかけていたこと

もうひとつだけ最適化のことを考えてみよう。

gcc 最適化という項があった。
gcc とはいったい何か。それは GNU Compiler Collection であるという。
Compiler=コンパイラーは、書き上げたプログラムを機械が読みとってくれるように翻訳するプログラムで、Collection=コレクションはプログラムを集めたものかなあと想像ですませることもできるが、GNU と、またもや略号のお出ましに会っては当惑するしかない。

GNU とは何だろう。「グヌー」または「グニュー」と読むこれが GNU is Not Unix! 「GNU は UNIX ではないぞ」という意味をもたせた名前だというからややこしい。
略号で表した名前の中に、同じ文字の略号の意味を含ませたのを、再帰的命名というそうである。
画像形式の PNG は PNG is Not GIF. クレジット会社の VISA は Visa International Service Association. と同じかたちで命名されている。

gcc は「あらゆるソフトウェアは自由に利用できるべき」という FSF の理念を体現した開発プロジェクトの総称という説明には、また略号が出てくる。
行き掛かり上 FSF を見過ごすのは忌々しいから調べてみると、これは Free Software Foundation で、Richard Stallman 氏がフリーソフトウェアの普及を目的として創設した非営利の民間団体だった。

寄り道、回り道で話の芯にたどり着かないが、検索途中で「gccの最適化オプションで挙動がおかしくなる」という見出しを目にした。
最適化には注文のつけ方があるらしい。下手な注文を出すと、注文条件には適合してもプログラムの挙動は最適でなくなるのか。
むずかしいことはわからないが、最小の動作量で仕事をするのが、最適化されたコンピューター・プログラムであるとしてみると、ユーザーの思考量も最小をめざすこと、それもプログラム最適化の要素ではないかと思えてきた。

ワードのメニューを、全部ひとまとめにしたらどうなるかという実験をした人がいる。

結果はご覧のとおりで、トランプを2~3組かき混ぜた神経衰弱のようである。
Windows も Office も、バージョンが変わるたびにだんだんこれに近づいていくような気がする。
ユーザーの頭をそれに合わせて最適化していくことは、一種の芸になってしまうのではないか。
パソコンという言葉も、情報処理用具の名称としては最適でなくなっていくようである。


最適化:4

2012年02月15日 | 忘れかけていたこと

最適化の検索で現れたメニュに「レジストリの最適化」というのがあった。

レジストリは、Windows の基本情報やソフトウェアを動かすための情報が登録されている場所である。場所という言葉は適当でないかもしれないが、さしあたりこうしておく。

ソフトウェアをインストールしてみたものの使い道がなく、アンインストールする。
しかし、そこで読み込んだプログラムがきれいさっぱりなくなるわけではない。
ソフトウェアの作者は、自分の作ったものを使ってほしいと思う。しかし捨てられるのは喜ばない。使えるようにインストールさせることには念を入れても、アンインストールのプログラムはほとんど用意しない。
OSにはアンインストールのための共通のプログラムがあるが、これがまた中途半端な仕事しかしない。
起動するときに始めに動かすプログラムをなくしてしまえば、それでもアンインストールしたことにはなる。

ソフトウエアのほとんどは、いくつかの付属のプログラムを動かし、データファイルを呼び出して仕事をしている。
アンインストールのときに、どれかが削除されそこなって放置されればゴミになって残る。
ゴミが置いてあっても場所が狭くなるだけならば、大きなディスクにはさほど邪魔にはならない。
しかし、Windows を起動したり、別のプログラムを動かしたりするとき、残されたゴミをその都度仕事場に運び出しているとしたらどうだろう。
使わない道具を並べて悦に入るお道具マニアは別として、そのために起動時間や動作時間が遅くなればよい気持ちはしない。

こういうゴミの掃除、つまりレジストリの不要なエントリのクリーンアップ、「プログラムの追加と削除」の残骸ソフトウェアのエントリ情報の削除、スタートアップで自動起動するプログラムエントリの削除などをやってくれるソフトウエアがある。
探し始めるとどれがよいのか見当も付かないが、一つだけ覗いてみたらこんな項目の並んでいるのがあった。


あれもできるこれもできると書かれた掃除機のカタログを見ているようで、いまいち決め手がつかめない。

とりあえず遅くなったときには、三つほどの方法で円く掃けばゴミ掃除も間に合っているからよいことにしておこう。
その三つは、
1.ブラウザでのインターネットオプションで「削除」
2.ディスククリーンアップ
3.再起動

ワンクリック、5秒で掃除というのはできないだろうか。
そういうのなら、気分も最適化できるのだが。