
「ローカル線とは何か?と問われても、明確な定義はない。それは、各自の心の問題・・・」これは Google のこの電車の画像に付されていた名文です。
そうだ、これだったかと、なんじゃもんじゃの糸がほどけました。
ハードディスクに C: がない! こんな奇妙な事象が発生。
電話ではわからないからと、会合の席に持ってきてもらってわかりました。
通常「ローカルディスク(C:)」と表示されるディスク領域名が「WindowsXP(C:)」と命名されているのでした。
ことの起こりは、パソコンの動きがおかしいというので、ローカルディスク(C:)の空き容量を確かめてくださいと言ったことからでした。
確かに、このパソコンには、ローカルディスク(C:)はどこにもありません。
「ローカルディスク(C:)がない」⇒「C:がない」ということになってしまったのでした。
何かを探すときに、「ある」と思って探すのと「ない」と思って探すのでは見つかり方が違います。
「ある」と思えば、多少違いはあってもこれではないかという見方もできますが、「ない」と思っていれば、似たものがあってもこれは違うだろうと思ってしまいます。
ぴったり合致してなければ「ない」の勝ちということになります。
このパソコンの設計者は、C: は通常メインディスク領域に使われるのだからローカルディスクと読んではおかしいという「心」を持ったのでしょう。
そこで C: の肩書きを、ローカルディスクでなくOS名に変えてしまったのです。
プログラムの中では、C: という本名しか使わず、肩書きはどうであってもOSは普通に動きます。
動くからいいだろう、という設計者のローカル思考は、ユーザーの汎用思考とはうまくかみ合いません。
Windows で C: を最初に「ローカルディスク」と呼んでしまったのは、1枚のディスクの中のローカル部分という考えからだったのでしょう。
しかし、この考え自体が、ことによるとローカル思考ではなかったのではないかとも思いますが、いまさらどうにもなりません。
ここまできて、この話は何年か前にOさんがしておられたではないかと思い出しました。
ローカル線のダイヤがまばらなのに似て、ボケ頭のローカル思考もまばらに、苦笑と一緒に走り出し、すぐに通り過ぎて行きました。