外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

連休後半の初日は雨

2012-05-03 18:53:48 | 大学野球
連休後半の初日は、残念ながら雨。

とくに予定もなかったので、以前に買ったままにしていたDVD「不毛地帯」を第一話から第十話まで、一気に観ました。

「不毛地帯」は、伊藤忠商事の元会長・瀬島龍三さん(元・日本陸軍中佐、大本営参謀)という実在の人物をモデルにした作品だと言われています。

瀬島さんは、陸軍大学を首席で卒業したエリート参謀でした。
しかし、終戦後、ソ連に強制連行されてシベリア抑留となり、11年間もの過酷な強制労働を生き抜いた後、商社マンに転身。
繊維-航空機-鉄鋼-自動車-ニューヨーク駐在など、幅広い分野で大活躍されました。

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大作ドラマを眺めながら、色々なことを思い出したり、考えたりしました。

私が、父の転勤で富山県滑川市に住んでいた1962年(昭和37年)頃、父の会社の同僚にTさんという方がいらっしゃいました。
田舎の工場勤務でしたから、社内旅行や野球大会など、社員たちは家族ぐるみで仲良くしていまして、滑川市立寺家(じけ)小学校に入学したばかりの私も、Tさんに可愛がっていただきました。

ただ、子供の目にも、Tさんの顔色があまり良く見えませんでした。
そして、唇の色も黒ずんでいました。

ある時、そのことを母に話したところ、「Tさんは、長い間、シベリアでご苦労されて、体を少し壊されたのよ」と。

小学一年生の私が『シベリア』という地名を聞いたのは、その時が初めてだったと思います。

私が小学二年生の時に、父は再び東京に転勤。
私も目黒区立五本木小学校に転校しました。

それから一年も経たないうちに、Tさんの訃報が富山県から届きました。
まだ五十歳前という若さでした。

昭和30年代の日本は、戦争の傷痕を、小学生でも感じる場面が少なくありませんでした。
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主人公のドラマにおける活躍ぶり、そして素敵な女性が次々に登場する構成は、まるで「課長・島耕作」のようです。
ひょっとしたら、制作スタッフも、初芝電機と商社という舞台の違いはあるものの、島耕作を意識していたのかも知れません。

また、日本を代表する数多くの巨大企業で社長をお務めになるような方々の中には、きっと島耕作のような方々も大勢いらっしゃるんだろうなあとも思いました。

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「不毛地帯」には、俳優の橋爪功さんも、主人公の元・上官役で出演されています。

橋爪さんは、都立青山高校の先輩。
今はなき、銀座「ようすけ亭」で、一度、ご一緒したことがあります。
橋爪さんと店主の佐々木庸介さん(青高-早大野球部)とは、青山高校でクラスメイトでした。
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明日は、家族揃って父に会いに行く予定です。
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