外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

国の借金_959 兆円

2012-05-10 20:48:02 | 大学野球
今日は、ぶつけどころのない憤りを感じる報道に接しました。

財務省が、2011年度末の国の借金が959兆円(前年比35兆円の増加)と発表したというものです。
そして、2012年度末は1085兆円(前年比127兆円の増加)となり、遂に1千兆円の大台を突破するとの見通しも併せて財務省から示されています。

これぐらい「天文学的な」という表現がしっくりくる金額はありません。

ざっくりいえば、個人と法人の納税者が、その納税額と社会保険料支払い額を超える公共サービスを、公安、道路、公会堂、空港、博物館、保険医療・介護、補助金・助成金などという形で受け続けている。
その差額(=公共部門の赤字)が積もりに積もって、とてつもない借金となってしまったというわけです。
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あるシンクタンクが「2030年には1人当たり国内総生産(GDP、購買力平価基準)で韓国に抜かれ、また、先進国グループから脱落する可能性がある」との衝撃的な調査報告を先般発表しました。

この20年間、欧米先進国はGDPがほぼ倍増したのに対して、日本のGDPは20年間横ばいで推移して、冒頭で言及した財政状態は、先進国中最悪。

そして今後、高齢化が進み、本格的に人口が減少するという動かし難い現実があります。
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国内の高コスト体質、特定産業の過剰な保護、構造改革の先送り、「ゆとり」に象徴される的外れな文教政策など、グローバル化にしり込みし、環境の変化に真正面から向かい合ってこなかったツケが一気に回ってきた形だと私は考えています。
これを「人災」と呼ぶ人もいます。

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私は、郵政、農業、医療・介護・薬事といった分野の閉鎖性が特に気になります。

例えば、農業。
他分野から農業への参入・農地取得を厳しく制限する一方で、既存農家が農地を耕作放棄したり、あるいは宅地転用することに行政は寛容です。

この結果、都市近郊の農家は土地を切り売りしたり、農協からのローンでアパート経営したり。

農業自体が停滞を続けても、農家の生活は安泰という奇妙な構図ができあがっています。

かたや、就職難で自らの命を絶つ若者が増えているという報道があるのですから、こんな道理に合わない話はありません。

こんな状況において、消費税増税に異を唱えたり先送りしようとする政党、政治家、官僚の姿から、第二次大戦末期に戦争継続を主張した軍人たちと同類の、責任回避の姿勢を感じ取ってしまいます。

いい加減にしてもらいたいです。
(`へ´)
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今日は、残念な知らせにも接しました。

カワラ版を無料配布するなど、東京六大学野球を応援してくださっている方が運営する掲示板。
そこで、エラー/ヒットの判定、あるいは審判の経験年数などについて、不用意に踏み込んだ書き込みをした人がいたために、リーグ運営に実際に携わっていらっしゃる連盟の方が、深く傷ついてしまったというものです。

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長年、観ている。
だから、知り合いなどからも詳しい情報が耳に入る。
だからといって、バックネットの向こう側に踏み込むようなことは決してするべきではありません。

様々な立場の方々の献身的な努力に支えられている学生野球。
それを応援する者の心構えとたしなみを、改めて肝に銘じることになった1日でした。
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