昨夜から年越しに来ていた姉と観に行ってきました。
「007 スカイフォール」 いや~良かった。
ダニエル・クレイグのボンドっていいなーと思った「カジノ・ロワイヤル」以降、
「慰めの報酬」はつまらなかったけど50作目の本作で節目の展開。
正統派っぽいカースタント、アクションで華々しくスタートし、
アデルが歌うテーマ曲とオープニングも洒落ている。
長崎の軍艦島ロケもやっていたのかあ~。
ダニエル様のスーツ姿が凛々しすぎて、ボンドガールが霞むというか近年、
添え物っぽくなっているのが残念。なんかこう、女性を美しく撮る事はきっと考えて
ないんじゃないだろうか。しかもあっけなく残酷に殺されてしまう近年のボンドガール。
衣装なんかもイマイチ。ここにもっと力を入れるとドラマに深みが出るはず。
でも本作のボンドガールはジュディ・デンチ扮するMしかいないでしょう。
上司と部下、いや母と息子のような、それでいて彼女を守ろうと懸命になるボンドは
まるで王子様のよう。スカイフォールという自分のルーツで、ボンドとMと番人キンケイドが
敵を迎え撃つ準備をする様子が、まるでパーティの準備みたいにいきいき描かれる。
そして年代物のアストン・マーチンをはじめ、シェービングクリームを泡立てて
古くさい剃刀でひげを剃り(剃られ)、MI6のオタクな若者との対比
(若手頭脳派VSベテラン肉体派)、40代のダニエル様扮するボンドは
体力や射撃の腕も落ちていき、おっさんはもう引退したら?的な空気の中
仕事がある限り俺は遂行するんだとばかりに渋く輝いていくのだった。
もうね、ダニエル・クレイグの魅力十分な福袋状態ですよ。
敵役ハビエル様も(それでも恋するバルセロナなどなど)クレイジーな魅力たっぷりでしたが
ダニエル様の青い瞳に吸い込まれそうな本作でした。