「忘れられないけど思い出したくもない女が帰ってきた」
小さな村のハレ舞台
同映画が封切られた3日後の7月19日、主演の原田芳雄さんが、かねてより病気療養中であったところ、上行結腸癌から併発する肺炎のため永眠(享年71歳)されたとの報道があった・・・また、一人個性派の実力俳優が召された。
封切られた際に病を押して、舞台あいさつの原田芳雄さん、あの車椅子の痛々しい姿の映像には、誰しも驚き声も出ないが、最後の役者魂を見た思いである。
同作品で共演し友人でもある石橋蓮司さんが、声の出ない原田芳雄さんのメッセージを代読されている姿には何とも言えない気持ちとなった・・・・。
ところで、家内の方が予告編を観ており、同映画に興味もあったので先日の夕方映画館に出向いた。
実名の村における300年以上も続いている村歌舞伎をモチーフにした内容・・・程度の知識のもとに出向いた。
日本の原風景と言える奥深い山村・大鹿村の全景、綺麗な山並みは、映像をみるだけでも心が癒される
その美しい村においてオールロケーションで撮影された同映画は、大鹿村の全面協力と850人からのエキストラによって作られたとのこと。

素晴らしい作品に仕上がっており、伝統の村歌舞伎が止むことなく受け継がれてきたことがよく分かった・・・これは、これで、一種の驚きでもあった
伝統の村歌舞伎に惚れこんで出演した原田芳雄さん、その原田さんの意気込みに共鳴したいぶし銀の多数の実力俳優陣、それをうまくまとめた阪本順治監督の手腕などすべてが“小さな村のハレ舞台”に向けて動き出した・・・そして、あの大歓声と拍手喝采のクライマックスへ。
そこへ行くまでには、我が国最先端の公共交通機関・リニア新幹線誘致問題で意見が分かれる村人たち、登場人物間の喜怒哀楽と人間模様がうまく描かれ、これらがすべて伝統の村歌舞伎上演へと向かっている・・・そこのところが、何とも素晴らしい。
そして、村歌舞伎も成功裡に終わった後日、大鹿村の普段の生活風景の中に思わぬことが起きて、物語も終演へと・・・・・。
見終わった後、キャッチコピーにあるような大人の笑いと清涼感の残るいい映画であった。
(咲・夫)

「居並ぶ役者さんを見るだけで楽しくなる・大鹿村騒動記」
[追 記]~あらすじ~
長野県下伊那郡大鹿村―四方を山に囲まれたこの村では、300年以上にわたって村歌舞伎の伝統が守られている。シカ料理店の主人、風祭善は長年主役を張ってきた。しかし、私生活では女房に逃げられ、ひとり暮らしをしている。
公演を5日後に控えたある日、駆け落ちした妻・貴子と幼なじみの治が、ひょっこり村に帰って来た。貴子は認知症を患っているらしく、善の顔を忘れてしまっていた。その夜、成り行きで善は二人を泊めるが…。
(出典:2011年 大鹿村騒動記 製作委員会 抜粋)
にほんブログ村
小さな村のハレ舞台

同映画が封切られた3日後の7月19日、主演の原田芳雄さんが、かねてより病気療養中であったところ、上行結腸癌から併発する肺炎のため永眠(享年71歳)されたとの報道があった・・・また、一人個性派の実力俳優が召された。
封切られた際に病を押して、舞台あいさつの原田芳雄さん、あの車椅子の痛々しい姿の映像には、誰しも驚き声も出ないが、最後の役者魂を見た思いである。

同作品で共演し友人でもある石橋蓮司さんが、声の出ない原田芳雄さんのメッセージを代読されている姿には何とも言えない気持ちとなった・・・・。
ところで、家内の方が予告編を観ており、同映画に興味もあったので先日の夕方映画館に出向いた。
実名の村における300年以上も続いている村歌舞伎をモチーフにした内容・・・程度の知識のもとに出向いた。
日本の原風景と言える奥深い山村・大鹿村の全景、綺麗な山並みは、映像をみるだけでも心が癒される

その美しい村においてオールロケーションで撮影された同映画は、大鹿村の全面協力と850人からのエキストラによって作られたとのこと。


素晴らしい作品に仕上がっており、伝統の村歌舞伎が止むことなく受け継がれてきたことがよく分かった・・・これは、これで、一種の驚きでもあった

伝統の村歌舞伎に惚れこんで出演した原田芳雄さん、その原田さんの意気込みに共鳴したいぶし銀の多数の実力俳優陣、それをうまくまとめた阪本順治監督の手腕などすべてが“小さな村のハレ舞台”に向けて動き出した・・・そして、あの大歓声と拍手喝采のクライマックスへ。

そこへ行くまでには、我が国最先端の公共交通機関・リニア新幹線誘致問題で意見が分かれる村人たち、登場人物間の喜怒哀楽と人間模様がうまく描かれ、これらがすべて伝統の村歌舞伎上演へと向かっている・・・そこのところが、何とも素晴らしい。
そして、村歌舞伎も成功裡に終わった後日、大鹿村の普段の生活風景の中に思わぬことが起きて、物語も終演へと・・・・・。
見終わった後、キャッチコピーにあるような大人の笑いと清涼感の残るいい映画であった。


「居並ぶ役者さんを見るだけで楽しくなる・大鹿村騒動記」
[追 記]~あらすじ~
長野県下伊那郡大鹿村―四方を山に囲まれたこの村では、300年以上にわたって村歌舞伎の伝統が守られている。シカ料理店の主人、風祭善は長年主役を張ってきた。しかし、私生活では女房に逃げられ、ひとり暮らしをしている。
公演を5日後に控えたある日、駆け落ちした妻・貴子と幼なじみの治が、ひょっこり村に帰って来た。貴子は認知症を患っているらしく、善の顔を忘れてしまっていた。その夜、成り行きで善は二人を泊めるが…。
(出典:2011年 大鹿村騒動記 製作委員会 抜粋)
