咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

NHKスペシャル・未解決事件

2011-08-02 22:40:44 | 報道・ニュース
 29日(金)、30日(土)夜に放送された「未解決事件~グリコ・森永事件~」はとても面白かった。

 この一連の事件が報道されていた当時、劇場型事件として大きくマスコミなどが取り上げていたが、警察の威信にかけてもいずれ犯人グループを一網打尽にするものと思っていた。

 TVや新聞、雑誌などに連日掲載されており、あの「キツネ目の男」の似顔絵が公開されたことで、いよいよ解決するものと国民すべてが大いに期待して待っていた。

 さらにあれほど大量の遺留品が残されているから、犯人逮捕もいよいよかと思われたが、それらのほとんどが大量販売されている物ばかりで、結局のところ犯人へたどり着くことができなかった。


 ところで、今回放映されたNHKスペシャルでは、当時の警察が保管していた大量の捜査資料や新聞各社が保管していた資料に基づいて、ドキュメンタリータッチにドラマ化した番組となっていた。




(出展:NHK公式HP 抜粋)

 さらに当時の警察幹部や捜査官の証言、ドラマにも出ている当時の新聞記者などが出演し議論するなど、事件を捜査した立場と報道にしのぎを削っていたウラ話などが披露されていた。

 このことも極めて興味を注がれる内容に出来上がっており、国民の多くの方々に見てもらいたかった。


 電車内での、駅の構内での、大津パーキングエリア内での・・・・「キツネ目の男」と遭遇した現場の捜査官の苦渋に満ちた対応。

 見ているだけで現場と捜査全体を指揮する幹部との間の意思疎通のまずさ、各圏域を超えた捜査における連携のまずさなどがドラマの中でもくっきりと演じられていた。

 これらは、すべて捜査資料や新聞各社の取材資料に基づいて製作された真実であり、通常の刑事もののドラマどころではない迫力のあるもので、広域捜査の難しさなどがよく分かった。

 米国のような連邦捜査局(FBI)のない日本の警察組織のまずさを露呈した事件でもあり、この事件をきっかけに現在では広域捜査の在り方も変えられているとか・・・。

 それでもなお未解決事件は起きている

 
 この番組を見ながら、マスコミ各社が警察に協力して行った報道協定、その最中の犯人グループと捜査陣との駆け引き、ところが、犯人グループにものの見事に逃げられてしまったもので・・・イライラがつのった。

 同番組を見ていた我が家では、警察幹部OBの事件に対するコメントでは「素人がなにを質問しているんだよ」と言わんばかりのものの言い方で腹立たしかった。

 
 ところで、この事件で残されている脅迫の音声テープを最新技術で解析した結果、新事実が・・・・。

 以前、民放局でも未解決事件を扱った番組があり、「キツネ目の男」に間違えられ取り調べを受けたとの某作家氏が出ていた・・・・似顔絵ソックリ、でも完璧なアリバイがあったとのこと。

 今後は、数々の遺留品から最新のDNA鑑定でもやってもらいたいものである・・・参考までに。

 すべてが時効になってしまったこの事件、犯人グループは今どこで何をしているだろうか。(咲・夫)


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