咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

真田丸・第15回「秀吉」へ・・

2016-04-14 23:00:10 | レビュー

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 1月からスタートしたNHK総合テレビ「真田丸」。
 毎回、とても楽しみに見ているが、物語の展開がいささか早すぎて・・・。
 1回でも見落としたら、物語が一気に進んでいるようで、決して見逃すことはできない。
 真田昌幸(草刈正雄)を筆頭とした真田一族。
 沼田城問題で徳川家康(内野聖陽)と袂を別って、徳川方の大軍をわずか2000余りの手勢で打ち破った第一次上田合戦。
 その合戦の模様が、せめて2回くらいに分けて描かれるものと期待していたが、1回限りで手早く幕となっていた。
 
 思わず、えっ、かの有名な第一次上田合戦が、もう終わったの・・・。
 天下に真田の名前を知らしめる結果となったこの戦。
 もう少し、丹念に描いてほしかった。

 そして、物語は一気に大坂編へと動き出した。
 先週は、官僚主義的で冷徹な石田三成(山本耕史)が登場していた。
 エリート中の、エリートの中央官僚が、地方から出てきた中小企業の社長の次男(真田信繁・堺雅人)坊など、歯牙にもかけない態度。
 三谷脚本の真骨頂であろう。

 ま、ま、それはそれでいい。
 文治派と武断派の犬猿の関係もこれから描かれるであろう。
 文治派の筆頭は、石田三成であり、大谷吉継、小西行長などが続く。
 武断派には、加藤清正、福島正則などが列挙される。

 豊臣政権の末期、朝鮮の役における文治派と武断派の対立。
 秀吉(小日向文世)の死後、家康が文治派と武断派の間柄をうまいこと操って、関ヶ原の戦いを誘発し天下分け目の戦いに勝利。
 その遠因をつくってしまった・・・石田三成。
 視野の狭い謹厳実直も考えものである。

 戦国時代の真っただ中が描かれている真田丸。
 いつ何時(なんどき)、寝首をかかれるか分からない時代。
 誰が味方で、誰が敵。
 裏切りと忠誠が交錯。
 権謀術数を駆使するものが、生き残れる時代。

 戦後70年も経過し能天気な日本人が多い現在、戦国時代の人生僅か50年、生と死が身近にある時代の生きざまなど分かることはできまい。

 それゆえか、真田丸で描かれる上杉景勝(遠藤憲一)でも、主人公の信繁でも、余りにも女々しく描かれている。
 ちょっと、気持ちが悪いと思いつつ見ている。
 三谷脚本の悪ふざけなのかも知れない。

 それに引き換え、真田信尹(栗原英雄)、本多正信(近藤正臣)、本多忠勝(藤岡弘、)たちは武士らしく描かれている。
 特に真田信尹は、信尹らしく描かれている。

 そのほか、ミスキャストと思われる役者陣もいるが、三谷ワールドのお気に入りさんであろうから・・・我慢、我慢。
 何といっても、真田物が大好きなものだから、グッと辛抱もしながら見入っている。
 第15回「秀吉」は、どのような展開となるものか。

 リアリティな時代劇を逸してコミカルな時代劇と思いつつ、多少の文句も言いながら見ておきたい。(夫)


(出典:NHK公式HP 抜粋)

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