紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

東大へ。

2009-05-21 22:22:00 | ファミリー
 ついに私の職場では、スタッフのマスク着用が義務づけられた(売ってないので配布してもらえるそう)。

 それでなくても運動量の激しい、しゃべりの多い職場なのに、そのうえマスクをすると酸素不足に陥るようで、かなりの不評だった。仕方ないけど。

 Kちゃんは一日で缶詰状態にあきあきして、「どっかいきたいなー!!」(あかんあかん!)とこぼしている。

 そんなKちゃんとは裏腹に、H氏はかねてからの予定通り、召還されて東京に出張。新型インフルエンザで患者が出たばっかりの滋賀県なので、「大丈夫ですかね?」と確認の電話をして中止になると思いきや、「来てください」とのこと。お仕事の出張先は、日本の最高学府「東京大学(本郷キャンパス)」。予算の関係で日帰りだけど。

 まずそのキャンパスの広さ、緑の多さ、樹木の太さに驚いたらしい。それから赤門(金沢出身者なので、思い入れがある)はさすがに立派だったとか、安田講堂はやっぱり傷だらけで、思いのほか小さかったとか、帰宅後あれこれと報告してくれた。

 さすがのH氏も、東大教授の「えらい先生」の話を聞く、というのは、やや荷の重い気分だったみたいだが、地獄!?に仏、偶然仕事関係の知り合いに出会い、たいへん助かった~と心底安堵したらしい。持つべき物は仲良き友である。

 彼が同僚と学食でお昼ご飯を食べていたら、どう見ても東大部外者のお年寄りの一団が、H氏らの方をみて、感心したようにしゃべっていた。

 「やっぱり、東大の先生(明らかにH氏を指しているらしい)ともなると、普通のサラリーマンと全然違うよね! いかにも賢そうな顔してるじゃない?」

 ・・・あまりにごく普通の、田舎のサラリーマンですけど。

「あの隣の人(H氏の部下)は、きっと先生の助手だね」。
こちらは当たらずといえども遠からずな部分はあるが、彼も東大で助手の身分は、いささか場違いかもしれない。
 ごく普通のサラリーマンであるふたりは、声を殺して爆笑していたらしい。
 しかもすれ違い様、彼らが深々とお辞儀をするので「どうも~」と適当に挨拶したとか。もしかしたら帰宅後、「東大の先生にお声をかけてもらったよ♪」と、全くの思い込みの自慢をされているかもしれない。知らぬが仏である。

 ところで、H氏の子どもたちへのお土産は、オーソドックスな大学ノートに「東京大学」の文字と、イチョウのマークが入った「東大ノート」と「東大ボールペン」。子どもたちは、なぜか親の私ですら滅多に見た事の無い笑顔で、心底うれしそうに喜んでいた。
 あまりに喜ぶので、H氏をして「もっといっぱい買って来たらよかった」と言わしめる程。

 東大ブランド、恐るべし。

洗濯日和に

2009-05-20 23:46:00 | ファミリー
 天気予報では、こんな感じだった。

 今日は紫外線対策の必要な夏日になります。梅雨で雨傘が必要になる前に日傘をご準備ください。明日からはお天気が下り坂なので、洗濯物は今日がラストチャンスになります。

 ということなので、毛布を片付けるチャンス到来とばかりに、半日洗濯機を回し続けた。布団関係で洗える物は全て洗うつもりだったが、やはり毛布は2枚ほどタイムアップで残してしまった。

 まだ3回目を洗濯しているときに、ついに滋賀県で新型インフルエンザの患者が出たというニュースが入る。時間の問題だとは思っていたので、ああ、ついに来たか~と、このときには平静だったのだが・・・。

 3時頃に地元の中学生たちが集団で下校するのに遭遇したので、繰り上げ下校になったのだな、と知る。もっともKちゃんの学校は県内でもリスキーな範囲からはずれているらしく、休校にはならないはず。

 と思っていたのはマチガイだった。彼女は広範囲から通学する私学の中学生なので、やはり緊急に下校が早められていた。当然、翌日から1週間の休校となる。

 でも中学生、とくに3年生にとっては、それ以上に重大な事態が発生していた。

 明日からの運動部の子たちの日頃の練習の成果をぶつける晴れ舞台、中体連が中止になってしまったのだ!! 運動部の子達はもとより吹奏楽部もステージがなくなったりで大ショック。泣き出す子達、怒りに燃える子達続出だったらしい。ありありとパニックの様子が目に浮かぶ。なんでまた、こうもタイミング悪く! 明日なのになー! しかも最終学年なのに!

 宮田珠己ではないが、まさに「私の部活になにをする!?」状態なのだ。

 おまけに中体連直後の遠くの他県への遠征も、当然中止(これはたぶんダメだろうとは予想していたけど)。Kちゃんも内心危ういと思っていたのか、中体連ほどには悔しさをあらわにしなかった。けど、別のところで悔しさを見せた。

「遠征の交通費とか宿泊費、全額は返ってこーひんやろなあー(キャンセル料があるし)」とかなりがっくりの模様。彼女の定額給付金を遠征費用に当てるから、お金の心配しなくていいよ~と半分冗談、(本気も半分!)で言ったので、ショックもひとしおらしい。

 そういえば今日は彼女の学費の引き落とし日で、今朝残高が数万円足りないことに気づき、お昼頃焦って銀行に通帳記入しにいったら、ちゃんと学費が落ちていて大安心。でも、なんで? と通帳を見れば。

 定額給付金が入っていて、セーフで助かったのだ。

 と、Kちゃんにとっては受難の一日ではあったけど、洗濯物はことごとく干しあげられたので、洗濯物日和としては、フル回転に充実した一日だったということで。

 

 

無の境地を目指す。

2009-05-19 23:04:00 | おしごと
 図書館の仕事のひとつに「ブッカー(フィルムルックス)鰍ッ」というのがある。本が汚れにくく(汚れてもさっと汚れを落とせる)するため、また本を頑丈にして破損を遅らせるため、透明のビニールブックカバーを貼付けて、本を包む仕事である。

 半面が粘着面になっているロール状の「フィルムルックス」を本に合う大きさにカットするところからスタートする。それを本と付き合わせながら、紙工作なら「のりしろ」、縫い物なら「ぬいしろ」に当たる折り込み部分を決めながら、端をカットしたり折り込んだり。

 粘着面をゆっくりと着実にぴったり本に貼らなくてはならない。これがなかなか難しい。油断するとたちまち、いろんな不都合が出てくる。

 どこからか空気がはいって立体水玉模様になったり、立体シワができたり、折り込みが甘くてブッカーがはみ出たり、最後の頁を1枚裏表紙に貼付けたり、待機中のはずの折り込み部分が、なにかのマチガイで、シワシワといいかげんな場所に張り付いていたり、といった有様なのだ。ユダンもスキ
もあったもんじゃない。

 とくに表紙の紙が薄い、A4くらいの大きさの雑誌とか手作りの行政資料とかは、かなり集中しないと、あっというまにシワができたり、くっつかなくていいところにくっついてしまったりする。

 今日の後半はこの仕事を久しぶりにした。それほど得意分野ではないけど、ひとりでこつこつは好きなので、のめり込んでしまう。
 けれどもうすぐ終業時間! 急がなきゃ!と、雑念が入ると一挙にトラブル発生で、焦れば焦る程、どんどん仕事が遅れるという悪循環。

 集中しないといけなんだけど、といって一生懸命すぎてもなぜか上手くいかないのが、この仕事の面白い!?ところ。ャCントは押さえつつ、風が吹き抜けるような軽やかな気分ですいすいと、というのが理想。そういうときには、意識せずともうまく行くのだ。ほとんど無の境地を目指す修行僧の気分。

 この仕事のベテランプロパーであるUさんのことを、だから私は密かに尊敬している。いつもにこやかでフレンドリーで庶民的な彼女は、私にとっては、ほとんど阿闍梨さまです~。

今後の予定は?

2009-05-18 14:46:00 | ファミリー
 ついにお兄ちゃん、Tくんの大学(大阪)が一週間の休講になってしまった。この分ではKちゃんの学校(滋賀県内)も時間の問題なような気がする。

 思わぬ休講に友達は喜んでいるそうだが、Tくんは喜ぶどころか、大変残念がっている。今週はせっかく初の(トップバッター)ゼミ発表やったのに。せっかく準備したのに。と、いたく残念そう。

 しかも来週は新聞部の部活も原稿締め切りなどで多忙を極めるらしく、「今週ふたつ発表することになってたのに、来週に回ったら死ぬ~」ということだけど、果たして「来週」は、どうなるんだろう?という疑問も。一週間で解決するような問題だとは、とても思えないんだけど。

 ところで新型インフルエンザについて、真花さんが今日書かれた記事で、終わりの部分で明瞭簡潔な対処法のサイトを紹介してくださっている。大変参考になったので、ぜひ上記の彼女の記事よりご一読を。

 彼女も書いているが、関西圏の人間が関東圏に出張等で出かけることは頻繁だし、兵庫/大阪に住んでいなくても、リスクはそれなりにあるのだ。

 ところで現在新聞などで、「食料の備蓄の必要性」が説かれているんだけど、これ、ウチだけに限らず、難しい人たちは多いんじゃないかと思う。

 だって、明日の食料も買えない人たちや、一日一食で済ませている人たちだっているんだし。という我家ですら、現在年間で最も貧乏生活を余儀なくされる月間に入っているので、かなり苦しい懐の内、なのだ。かつての日本人の大多数が中流だった頃と同じスタンスで話を進めていいのか?という部分が、今ではあると思うんだけど。

 つきっきりで介護が必要な人が家族にいる場合、そして唯一の働き手が介護者にならなければならない場合、仕事を辞めて貯蓄を切り崩しながら介護に専念しなければならなかったりする人だっているのだ。福祉が機能しているとはとても思えない状況だ。

 医療機関は足りないし、福祉が機能しているとは言い難いしでは、新型インフルエンザの流行を食い止めるのは難しいと思う。マスクはもはや買えないし。どこも品切れ、かつ次回入荷は不明なので。

 対処する最前線の各方面の現場の意見や、市井の状況というものをちゃんとみて、切り捨てられる人々のないよう、国は対策を立てて欲しいと思う。

 

大盛況

2009-05-17 23:01:00 | おしごと
 そんな高リスクの図書館は、本日も大盛況だった。

 もし万が一、戒厳令が出ても退屈しないように、山ほど本をキープしておこうという魂胆なのか?と疑いたくなるほど。もうへとへとになるまで働きました。予約された本を取りに来た方も多くて、皆さん、図書館をフル活用されている。

 あと絵本コーナーで今や珍しくなくなった光景がある。お父さん、おじいちゃんが、子どもさんに絵本を読んであげていらっしゃるのだ。なかなか忍耐強く、お子さんが持ってこられる本を順次読んであげてらっしゃるが、「えー? またこれ? これもう読んだよー」
「またこれかいな、一体どーなってるねん!?」 と、音をあげていらっしゃる様子も微笑ましい。彼らは意外にお子さん達にキレたりしないのだ。

 ほんと、子育ての初期は忍の一文字だったなあ。どんだけ我慢大会や!?というほどに、何度も繰り返される「同じこと」の要求を満たしてあげなければならない。これが如何に大変なことかを、お父さんやおじいちゃんは、ただいま体験中なのだな。

 がんばれ、子育て男子諸君!! と、心密かにエールを送る。