花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井農業高校 野菜苗販売2024

2024年04月28日 | 学校
ここは名農が誇る大型水耕温室。
先日、こんな小さな小さな幼苗を見つけました。
誰が育てているのかはっきりしませんが、
おそらく時期的に環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」で
生徒が結成した模擬農業法人のものではないでしょうか。
これからこの水耕温室や起業チャレンジ専用温室を使って、
野菜の生産販売合戦が行われるはずです。
先日3年生から話を聞いたところ、今年の法人数は6社。
かなり熾烈な戦いが予想されます。
さて名農には名物イベントがさまざまありますが
なんといっても春は野菜苗販売。
近隣市町村の皆さんが買いもとめられる人気行事です。
昔は生物生産科が担当していましたが、ここ数年は全校イベントになりました。
販売は2日間。今年は5月9日(木)〜10日(金)の予定。
詳しくは本校ホームページでご案内するので、そちらを参考にしてください。
またその1週間後は体育祭。したがって課題研究は長い間お休みとなります。
世界大会のためのデータ分析をしているFLORAにとっては
今が一番の活動のピーク。日本代表の責任があるので
何があろうとも調査を行わなければなりません。
先日、全員でいつやるかという大切なミーティングを行いました。
その結果、忙しくても放課後や昼休みに活動することになりました。
今が正念場のFLORAです。
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顧客満足度

2024年04月27日 | 研究
人が商品を購入する際、そこに感じる何らかの満足感を
顧客満足度(CS)といい、企業同様、FLORAもとても大切にしています。
でもFLORAは商品を販売しません。では顧客とは誰を指すのでしょう。
開発した技術を利用くれる皆さんといいたいところですが、
FLORAは会社ではないし、メンバーは高校生。これは大袈裟です。
実はFLORAがお客様と考えているのは、
頑張ろうと毎年FLORAの門を叩いてくるメンバー。
彼らの期待に対して、きちんと応えるサービスを提供し成果を上げているか。
これをFLORA結成時から常に頭の片隅に置いています。
今年は2年と3年でTEAM JAPANを結成し
国際大会のために頑張っていて、先日もTV取材を受けるなど
それなりに評価を受けています。これはこれで嬉しいところですが、
各メンバーは国際大会に出場する仲間をサポートするだけじゃなく
自分も輝きたいというニーズがあります。
各自が自分の研究でそれぞれエントリーするお馴染みフローラダービーは
ニーズに応えるためのひとつの対策です。
また、なかには進学したいというメンバーもいます。
そんな彼らの進路実現のためにサポートするのも重要なサービスです。
新年度の活動が始まって1ヶ月。活動顧客満足度向上を目標に活動するFLORAです。
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帰ってきたFLORA

2024年04月27日 | 環境システム科
今年創立80周年を迎える名久井農業高校には、3つの農場が存在します。
もともと学校があった川端の大きな果樹園が第1農場。
昔は前川原農場と呼ばれていました。
リバーサイドではなくウォーターフロントなんですね。
高台に移転後、新しく増設されたのがこの第2農場。
このように圃場ではなく温室群です。
そして最も新しく開拓されたのが野菜圃場の第3農場で、第2農場の奥にあります。
この他にもかつての牧草地もあるのですが、そちらは使われていません。
さてFLORAは今年、久しぶりに土肥室から第2農場に帰ってきました。
写真右手奥の小さな温室は馴化温室。FLORAの本拠地で
3年生が水冷水耕栽培の試験を行っています。
左手の長い建物は本格的な水耕専用施設。
環境システム科養液研究班のベースキャンプで、
今年は久しぶりにトマト生産が復活しました。
この温室の隅でFLORAは節水型ミスト栽培に取り組んでいますが
4月2日に植えたレタスがそろそろ収穫となります。
もう1週間待ちたいところですが、まもなくゴールデンウィーク。
ポリフェノール分析を依頼する県の試験場がしばらくお休みになるので
来週初めの収穫予定で計画中。忙しくなります。
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いったい何か起きていたのだろう

2024年04月26日 | 学校
ご存知、クリスマスローズです。
先日まで職員室前の細長い「望岳の庭」で
きれいに咲いていましたが、今は色が少しあせてきました。
それでも縁起物といわれるように花びらが落ちることはありません。
なぜなら花弁のように見えている部分は、実は「ガク片」。
色こそあせてきますが、決して散ることはないのです。
さてFLORAがこの花の栽培に取り組んだのは2009年。
理由は園芸科学科草花班であったのが理由ですが
それ以上に当時の日本はクリスマスローズの大ブームだったからです。
播種から開花するまで約3年。
コチョウラン並みに月日がかかるので、ひと鉢の価格は数千円。
珍しい花などは数万円で販売され、それでも皆さん買われていました。
そこでFLORAは種子から育て、ひと鉢500円で名農祭で販売。
地域の皆さんが喜んで求められ、FLORAはその売り上げで
研究材料を購入していたものです。
しかし環境システム科に移籍する頃にはブームは終焉しました。
その昔、江戸でもサクラソウやアサガオなどが大ブームになり
庶民が珍しい花を競い合ったといいますが
今考えるとこのクリスマスローズも同じ。
クリスマスローズというきれいなネーミングが
ヒットした理由のひとつといいますが、平成の時代、人々の中で
いったい何が起きたのでしょう。花はトレンドに左右されるもの。
嵐のように訪れ、去っていきます。
それだけに草花農家や育種家には一歩先の時代を見通す力が必要です。
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ミストといえば

2024年04月26日 | 環境システム科
水耕温室でミスト栽培に取り組んでいるFLORA HUNTERS。
この日も手分けしながら生育調査を行っています。
植物をミストで栽培するという発想は以前からありました。
個人で遊んでいる人もいます。しかし実用化はされていません。
そのため施設園芸や温室で「ミスト」と検索すると
出てくる装置は、右側のような扇風機。
もちろん風を送るものですが、ファンの先に
自動車のウォッシャーノズルのようなものが付いていて
そこから細かい霧であるミストを出す装置なのです。
風に乗ったミストは温室内に拡散して蒸発。
つまり施設栽培でミストというと、気化熱を利用して
温室の気温を下げるために使われるものばかりなのです。
したがってFLORAメンバーが、手分けしていろいろ検索しても
なかなか欲しい情報に辿りつきません。
ありそうでなさそうなミスト栽培です。
さて今日は地元TV局による野菜班とFLORAの取材があります。
先日のTBSに続き2度目のTV取材。連休前のもうひと頑張りです。
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