花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

力を借りたい

2024年04月25日 | 研究
Mac Airのキーボードの上にあるのはガス収集器。
この先にガラス製の検知管を取り付けて、
酸素や二酸化炭素などの濃度を測定する装置です。
TEAM FLORA PHOTONICSが結成された2009年、
同時に白いリンゴ研究に着手したApple girlsが
袋の中の二酸化炭素濃度を測定しようと使って以来、
今までずっと倉庫で眠っていました。
なぜなら測定は検知管の変色。数値は読めるのですが
基本アナログなので、正式なデータが取れません。
そんな理由から、しばらく使っていませんでした。
今回、ミスト栽培チームは容器内の酸素濃度を測定したかったのですが
酸素濃度測定器は二酸化炭素の測定器に比べとても高価なもの。
1回だけの測定に何万円も出せないので困っていたところ
昔、この装置を使ったことを思い出し、引っ張り出したというわけです。
旧友に会えるのはとても嬉しく懐かしいのもの。
またFLORAに力を貸してください。
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あれから50年

2024年04月25日 | 学校
春なのに紅葉。
校舎から第3農場に続く名農名物「もみじのトンネル」です。
今年は名農創立80周年。傘寿という節目の都になります。
そのため5月に記念植樹、11月には式典が開かれる予定です。
さて、ご存知の通り、名農はかつて前川原農場、
つまり第1農場に建っていました。
度重なる水害を避けるため、現在の高台に移転したのは昭和47年。
ところが移転当時は造成したばかりで校地には緑がなく
砂埃が舞い、周辺の方々にもご迷惑をかけていたといいます。
その対策として始めた緑化活動。そのおかげで
現在は森の中に建つ美しい学校になったのです。
計算してみると移転してから50年以上。
この美しいもみじのトンネルも50年経っているのかもしれません。
毎年見る景色ですが、春の新緑のイメージを覆す
鮮やかな色合いにはいつもびっくりします。
実は第1農場には同じ樹種の大木があります。
このトンネルは大先輩方のいたずら心ある樹木のチョイスかもしれませんが
本校舎の思い出として移植したものかもしれません。
理由はよくわかりませんが、今も後輩たちを楽しませています。
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Water-cooled cultivation

2024年04月24日 | 研究
さあ3年生が取り組む水冷水耕栽培がいよいよ始まりました。
簡単にいうと底を切ったペットボトルを逆さに設置し、水中で栽培するシステム。
暑い日に胸までプールに入っているような栽培法です。
これはプールにエアレーションを取り付け、水をゆっくり動かす区。
この他に観賞魚用のクーラーを取り付けて、直接冷やす方法も試し、
普通の養液栽培とどのように生育やエネルギーを調べています。
水は空気の800倍も熱を蓄える力があります。
つまり少々の熱を吸収しても温度が上がりにくいのです。
名農にはいろいろなガラス温室があります。
寒い北国でも栽培できるので重宝してきましたが、今は逆。
クーラーなど冷やす装置がないので、夏場は40℃超え。
暑いのが大好きなトマトでも40℃が限界です。
そのため学校設定科目「起業チャレンジ」などは
危険なこともあり、夏の栽培を休止。
夏休みが終わるまで空き家にしています。
もちろんFLORAが本拠地にしているこの馴化温室も同じ。
だからこそ水で乗り切ろうというアイデアが生まれました。
でも生育するための養液はどうなっているのでしょう。
次回またご紹介します。
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FLORA Collection 2024

2024年04月24日 | 研究
FLORAのもとに2024年の新作が届きました。
春休みにみんなで決めたTシャツです。
左のダークグレーが3年生、右のペパーミントグリーンが2年生。
2年生はフレッシュなメンバーだけあって、元気な色をチョイスしました。
デザインは、水の国際大会に出場するため、
FLORAの流儀にしたがって日本代表Tシャツとなりました。
胸には大会名とチーム名ですが
背中に定番のTEAM JAPANの文字。
まさに日本を背負っているという感じです。
このシャツ、実は毎年、ある方に差し上げています。
それはTEAM FLORA PHOTONICSの初代メンバー。
本校職員としていつも農場で後輩たちの面倒を見てくれるからです。
これから暑くなる温室。
サラサラのTシャツが彼らの活動をサポートします。
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もし事業仕分けがあったら

2024年04月23日 | 環境システム科
先日もご紹介しましたが、今年もFLORA HUNTERSは
2年生も3年生も水質分析を行なっています。
数えてみると分析するサンプル数は1週間で17。
しかし考えてみると試薬はリン酸と窒素2種類の合計3種類。
ということは毎週17サンプル×3種類の合計51個の試薬が使わることになります。
分析は隔週ですが、なくなりそうだと追加注文がきます。
ところが試薬は50個で約5千円もします。隔週で5千円の出費!
限られた予算がどんどん減っていくので、かなり不安です。
でも大変だからといって、ここで分析をやめたら元も子もありません。
彼らの努力に応えるためにも、
なんとか夏休み前までは頑張らなければなりません。
こんなにも予算が必要ならやめてしまえ!
もし事業仕分けがあったら真っ先に廃止されていたかもしれません。
プロジェクト活動は科学研究。お金がかかるのです。
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