ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

津軽三味線&奄美三味線

2011年12月14日 | 音楽/楽器
昨日は先月亡くなった祖母の誕生日。
もし元気だったら89歳だった。

その事を夜になって急に思い出したので、自宅から
バイクで2分の祖母宅へ線香をあげに行った。

すると、弟のバイクが外に停まっていて家の中からは
たどたどしく弾く『行きゅんにゃ加那』が聞こえていた。

お?アイツいつの間に奄美三味線を覚えたんだ?と
考えながら仏間に入っていくと、弟は昨年から始めた
津軽三味線を持っていた。

津軽三味線のキーは沖縄三線と大体同じくらいなので
奄美より4~5度は低い。

どうやら津軽三味線のハイポジションを使ってまるで
エレキギターのように行きゅんにゃ加那を弾いていた
ようである。

確かに高いキーで弾けば津軽三味線も奄美三味線のように
聞こえる訳だ。

しかしギター小僧のまま中年になってしまった弟は
考え方がどうもギター色が強く、民謡のしきたり等には
とても否定的。
いつも「三味線の奏法には非合理的な面が多い」と言って
いる。

いやその非合理的なシバリが如何にも日本的じゃないか、とか
ただ弾くだけなら練習すりゃ誰でもできる、三味線の演奏にも
譜面には書けない味ってモンがあるのさ、というような話をし、
それから三味線とガットギターの変なセッションなんかをして
遊んでいたら2時間も経ってしまった。

祖母も「うるさいわねぇ」と思っていたかも知れない。


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