教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ハリウッド的ラストシーン批判

2009-03-04 00:33:30 | オタネタ全般
当blogではハリウッド映画をよく比較対象として出しているが、べつにハリウッド映画がキライなわけではない。
しかし1つだけ大変残念に感じることがある。

それは、
ラストがキスシーンで終わることだ!

なんでこう、どいつもこいつもコピペしたようにキスシーン入れるかね。
アクション映画やSF映画のどこにムリヤリ恋愛モノを持ち込む必要があったのかね。
そんなに感動的な男女の恋愛シーンに見えるとでも思ったのかね。

わたしはラストでキスシーンが出てくると、
「うわ、またこいつもキスシーンかよ・・・」
と思ってしまい、とたんに作品全体がくだらんものに見えてしまう。

もうちょっとコピペに頼らないラストを飾ってほしいと思う。
べつにフoックするならするでもかまわんからさ。

たとえば、LUNAR シルバースターストーリー のラストは主人公とヒロインが手をつなぐシーンで終わる。
艱難辛苦をなめてついに敵を打ち破った少年少女がラストで男と女へと成長することを暗示させる、これはこれでなかなか感動的なラストだった。
表現手法としてはハリウッド的キスシーンと大きな違いはないのにもかかわらず、わたしはこのラストは大好きだ。

とりあえずキスシーン入れておけば感動的ストーリーとして支持される思うのは、とりあえずパンチラ入れておけばオタからの支持が増すと思うほど浅はかな考えだと思う。


もう1つの解釈として、べつにキスシーンでベタに感動を演出したいのではなく、実はハリウッド的オヤクソクなだけの可能性もあるかもしれない。
日本でいうと水戸黄門が日本的オヤクソクであり、タイムボカンが日本的オヤクソクであるのと同様にだ。

しかし両者には大きな隔たりがある。
日本的オヤクソクでは、何回か見ていると
「なんだ、またこれかよ、飽きたわい」
と思うのだが、何十回か見ていると
「よしキター!!!」
と喜んで展開を待ち望むようになる。

ハリウッド映画のキスシーンをみて「よしキター!!!」と思うヤツがいるだろうか。
アメリカ人はどうか知らんが、わたしは全くそう思わないし、大多数の日本人もわたしと同じなのではなかろうか。
仮にキスシーンがオヤクソクだとすると、ハリウッドはオヤクソクを扱いきれていないとも言えるかもしれない。


3つ目の解釈として、キスそのものの意味が日本とアメリカで全然違うという可能性もある。
たとえば日本人が近所づきあいとして「こんにちは」とか「今日も暑いですねえ」とかあたりさわりのない挨拶でもするかのごとく、社交辞令としてとりあえずキスしておけという文化があるとか。

だとすると、日本人がラストのキスシーンを見て感動するのはお門違いで、製作側の意図するところは「はいはい、これでおしまいですよ」というだけの事しかないことになる。

日本的な使いかたでいうと、「さあ、俺たちの冒険はこれからだ!」と主人公が背を向けて語るシーンで終わるという手法と同じなのかもしれない。


1,2,3の解釈案を考えてみたが、そのどれもがとりあえずキスシーン出しとけ的表現を毎回コピペして使うだけの理由を正当化するほどのものは無いように思う。

やはりムダにキスシーンを入れないでほしい。