教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

「シュナの旅」の不運

2009-03-14 00:09:07 | オタネタ全般
マイナーなジブリ作品の話。
シュナの旅(※1)についてふれたいと思う。

作品解説そのものはいろんなサイトでやっているので、手短にふれるだけにしたい。
ようは良くも悪くもジブリ版のゲド戦記のようなお話。

シュナの旅はマンガである。
しかし本屋にいってもマンガのコーナーには置いていない。

シュナの旅は文庫サイズのマンガである。
しかし本屋にいっても文庫サイズのマンガのコーナーには置いていない。

実は小説のコーナーにひっそりと置かれている。

実際、マンガのヘビーユーザーの人でも、ジブリ作品好きの人でも、シュナの旅なんて作品があるのを全然知らないケースは多い。
本屋でマンガコーナーに置いていないのだから当然だ。

そのかわり小説好きな人が代わりに買ってくれるかというと、それも微妙だ。

とある小説好きな方のwebサイトにいくと、あきらかにシュナの旅について書かれた文章であるにもかかわらず、「小説ではないが…」という文句のみでタイトルも明かさずマンガであることを悟られないように書かれている。
なぜこのようになっているかというと、このwebサイトの執筆者がどう考えているか知らないが、一般的に小説愛好家の中にはマンガはくだらない低俗な子供ダマシの単なる娯楽作品だとしか思っていないような、マンガを小バカにしている人が多いからだ。
そして、そういったたぐいの人種を相手にする原稿では、そうそう簡単にマンガを賞賛してしまうと執筆者自体が読者からバカにされるからだ。
そして、そもそもそういう人たちは「マンガだから」というくだらん理由で読むのを拒否する。
だからシュナの旅は小説好きな人の間でも広まらない。

たしかに中身からして大衆向けに大ヒットするようなストーリーではない。
しかしおもしろい。
ジブリ作品を多く見たことがある人ならば、何かの作品のアナザーストーリーのようにも見えるから、なおさら楽しめる。
売り場が違うと、もうちょっと売れたのではなかろうかと、ふと残念に思った。



【※1 シュナの旅】
シュナの旅
宮崎駿
ISBN4-19-669510-8
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%97%85-%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-B%E2%80%90001-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E9%A7%BF/dp/4196695108