教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

二次元愛好者から見た未婚問題 (上巻)

2009-10-01 00:00:19 | 経済/経済/社会
わたしには全く関係のないことだが、世間では少子化対策でどうのこうのというので盛り上がっている。
この問題は出生率が低いのを何とかしようというものだ。
だがその前に、未婚率が高すぎるほうを何とかしたほうが良いんじゃないかい?と個人的には思うのだが、どうだろうか。



> マンガやゲームに夢中となり、現実社会と向き合わない男のせいで日本は衰退していく…英BBC記者
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1315714.html

(↓こっちは引用元の原文)
> Is Japan a dying nation?
http://www.bbc.co.uk/blogs/worldtonight/2009/09/is_japan_a_dying_nation.html

日本の出生率は突出して低いのもそうだが、未婚率も他を圧倒して著しく高い。
その理由は諸説あるわけだが、上の記事では

> 筆者は理由の一つとして「日本の男性は30歳の時点で、半数以上の割合の人が未婚との調査結果がある。マンガやゲームなどに夢中となり、現実社会と向き合おうとしない男性が増え、女性が結婚したいとの希望を抱かなくなってきたことに一因があるのではないか」との考えを示している。

という指摘を行っている。



この指摘は正しいのだろうか?

日本人の過半数に当てはまるとは思えない。
だが少なくともわたしは全くもってこの通りの人物である。
わたしは現物のねえちゃんより絵に描いたねえちゃんのほうがマシだと公言してはばからない人物だ。

わたしの精神はこの問題に関しての世界の最先端を1人突っ走っていると言っても過言ではない。
日本人の平均値がわたしの精神に追いついたとき、日本の未婚率はほぼ100%になり、出生率はほぼ0%になり、そして日本は終わる。

さて、その自他共に認めるキモオタのダメ人間からは、この未婚率問題はいったいどう映るか考えたことはあるだろうか?
これはわたしが解説するしかなかろうと、そう思い立ったわけだ。

もし以下の記事を読んで
「そんなのアタリマエじゃん!」
と思う人、そのあなたは実はわたしの精神と同じ世界の最先端を1人突っ走っていると自信を持っても良かろうと思う。



まず男視点から考える。

男が結婚したがらない理由とは何だろうか?

① 現物に異性としての魅力を感じなくなった
② 妻帯者ではないことの社会的デメリットが低下した
③ 妻の利用価値が低下した
④ 妻を持つことのデメリットが議論されるようになった

わたしはこの4つだろうと考える。
これを1つづつ解説していこう。



① 現物に異性としての魅力を感じなくなった

これは当blogの主要課題の1つである。
これについては過去にいくつか書いたので、細かい事はそちらを参照していただきたい。

> 恋のコモディティー化
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090913

> 萌えキャラにハマる理由はなんですか?
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090515

まあ結論だけ言うと・・・
一般には現物の女に相手にされないから空想の世界に逃げた弱者だという解釈になっているが、それは違う。
現物の女よりも絵に描いた女のほうがマシだから、より肯定的に絵に描いた女を堪能しているわけであって、これはしかたがないからやっているような現物の代替品ではない。
そう思うに至る理由は上に書いたとおり。

はやい話が、現物に異性としての魅力を感じなくなったという表題そのものである。
当然ながら異性としての魅力を感じないモノと結婚したいとは全く思わない。



② 妻帯者ではないことの社会的デメリットが低下した

かつては結婚して子供を育てるということは社会的責任であった。
親戚に対する申し開きとか、国民としての義務感とか、いろんな意味合いにおいて。

だから、
「しょーがないから結婚してやるか」
という勢いで、みんな意味もなく結婚していったのである。

さて今はどうか。
社会的責任などほとんどない。
我々の世代は完全にフリーダムである。
結婚したいヤツだけ結婚すればいい。
結婚したくないヤツは絶対に結婚しない。

かつては、たとえば賃貸アパートを借りるにしても、妻帯者のほうが社会的信用があるということで独身より好まれた。
しかし今はそうではない。

独身はそこら中にいるので独身だからどうとか見る風潮はない。
さらに言うと、妻帯者だと子供ができると1戸建てを買うなり何なりして引っ越してしまうというリスクがあるのに対し、独身だと当面のあいだそのまま住んでいてくれるという空室リスク回避にもなっている。

わたしは当然ながら独身であり、またわたしの借りている集合住宅にも夫婦も住んでいる。
わたしは家賃を毎月払うのがめんどくさいので2年分一括で前払いしているのだが、
「こんなに良いお客さん他にいませんよ、結婚してたり子供がいたりすると、ふつうそんな余裕はありませんから」
と不動産屋さんから大喜びされた。
これは明らかに独身だということが社会的メリットだとして解釈された例である。

そういう社会だからこそ、親戚も近所の世話好きなオバハンも、ムリして結婚させるのでもなく余裕こいてホッタラカシにしておけるのだ。



③ 妻の利用価値が低下した

かつては生活において家事手伝い要員というのは大きなウエイトを占めていた。

なぜなら、かつてならば・・・
コンビニなど無いし、
スーパーは夕方には閉まるし、
小売店はことごとく平日しかやってないし、
炊飯器や電気洗濯機もなかったし、
・・・と、何もかも独身だと生活しづらい条件が整っていた。

いまはいい大人が1人でやっていくにはほとんど不自由するようなことはない。
せいぜい困るのはお役所仕事やっているようなところに用事がある時くらいだ。
実にいい世の中になったものだと思う。

家計においてわざわざ専業の家事手伝い要員を招き入れる必要は無くなった。
だから男は結婚するという事に対するインセンティブが大きく低下しているのだ。

それからもう1つある。

性欲処理要員としての役割。
ようするにタダでエッチをさせる役割だ。

しかし、わたしはこれに対してはかなり疑問を持っている。

>「オタク男=恋愛弱者」論に反論する
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090515

詳細は上の記事を参照いただくとして・・・
要するに、妻を購入した場合の維持コストの高さを考えたら妻の価値の目減りが甚だしく、トータルでは結婚すると損をするという結論に至った。

昨今のように維持コストが甚だしく高いご時世では、性欲処理要員としての役割の比率はかなり低下する。
だから男は結婚するという事に対するインセンティブが大きく低下しているのだ。

これは別荘の問題と似ているかもしれない。

クソ高いカネ出して別荘を買ってみたところで、案外すぐ飽きてしまうものだ。
そして別荘というのは普通に住居として使えるものでもあるので、維持コストはシャレにならんくらい高いし、築年数が進んだことによる価値の目減りも甚だしい。

だったらそのカネで高級ホテルにでも泊まりにいったほうが遥かに安上がりに済む。
そしてたいがいは高級ホテルもせいぜい4~5回も使えばいいかげん飽きてくる。
飽きたら飽きたで別の高級ホテルに乗り換えればいい。
しかし別荘を買ってしまうとそんなことはできやしない。
また大変な思いをして買い換えを選択するか・・・?

あんまりこんな家事手伝い要員だとか性欲処理要員だとか言っていると、
「結婚相手のことを家政婦こみの娼婦か何かだと勘違いしているんじゃないのか?」
と言われそうな気もする。

実際、そういう役割分担に意義を唱え、家事の半分は男もやるべきだと主張する向きもある。
とはいえ、手がかかる小さい子がいるわけでもなかったら、専業主婦でありながら夫に家事の半分を擦りつけるのは暴力的に不平等だと、わたしはそう思う。
仮にわたしが女だったとしたら、自分が専業主婦だったら夫に家事の半分を擦りつけたとしたら全体最適化から大きく逸脱してしまい損失がかなり大きくなりそうなので、そんなことはまず要求しない。
まあ、たまにはちょっとくらいやれとは言うかもしれないが、その程度なわけだ。
そして頭数が2倍になって家事分担が50%だったとしたら、期待値としては独身のときの作業量と何ら変わりはしない。

どこぞの腐れフェミニストのように、あまりにも男女同権だとかいうキレイゴトを並べまくって男に家事を擦りつけようとすればするほど、男にとっては妻を雇い入れることに対するインセンティブが失われる。

そもそも結婚して妻を雇い入れることの利用価値がなくなったならば結婚する意味はない。
そうでなければなぜわざわざ結婚するのか?
ほかには税金対策くらいしか理由を思いつかないぞ。



④ 妻を持つことのデメリットが議論されるようになった

以上のように現在では妻を持つことのメリットは非常に僅かしかない。
わざわざ結婚する必要はない。
だが世間ではムリヤリにでも結婚させようとする風潮が未だに残っている。

そこで我々は
「妻を持つことのデメリットは何があるのか」
ということを真剣に検証し始めた。
マジメに冷徹に検証したらデメリットのほうが大きく上回る。

そういうことに男が気付いてしまったというのは致命的な問題だ。

そして現在は結婚生活を送らない事をあえて選択した場合の低コストな代替手段が用意されている。
それがアイマスやラブプラスといったギャルゲーである。
現物のねえちゃんより絵に描いたねえちゃんのほうがマシだと感じるまでに悟りを開いた人物ならば、こういうのがあれば心底幸せに暮らしていける。

代替手段がなかったかつての世界、半ばイヤイヤながらにでも結婚するしか人生を送る手段は無かったかもしれないが、現在はそうではないのだ。



つぎは女視点で考える。

(つづく・・・)