教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

コナミの搾取とバンナムの搾取

2009-10-17 00:01:23 | オタネタ全般
かつて、コナミはときメモ1で搾取を行った。
いま、バンナムがアイマスで搾取を行っている。

しかし!

コナミの搾取とバンナムの搾取は何かが違う!
わたしはバンナムの搾取は許容できるが、コナミの搾取とはかつて袂を分かった。

何が違うのか。
それを今回考えてみたい。



予め言っておくが、コナミがときメモ1のときに行った搾取は当時「搾取」とは言わなかった。
我々の仲間内では「お布施」と呼んでいた。
ちょうどオウム真理教(アレフに改称)の時期と重なったこともあって「お布施」となったのだろうと思う。
しかし、かたや「搾取」でかたや「お布施」と呼ぶのも用語の混同を招くので、とりあえずここでは現代スラングである「搾取」で統一することにする。



ときメモ1もアイマスも両方とも有料グッズが死ぬほど多い。

まず両方ともあるのがラジオ番組、およびそれのドラマCD化。

いまはアイドルマスターレイディオはニコニコでも聞けるが、当時のときメモラジオドラマはそんな便利なものなどなく、文化放送(だったかな?)のAM放送をつかまえるしかなかった。
当時わたしは東京から遥か離れたところに住んでいたため文化放送の受信状態は会話内容を聞き取れるかどうかといったくらい最悪だった。
コンポの外付けアンテナを改造して指向性を強くして少しでも受信状態を改善しようとしたとか、そんなことは今となっては良き思い出である。

まあそういうのはどーでもいい。
今にして思えば、
「文化放送を聞けないヤツはカネ出してドラマCD買えよ」
という臭いして少しアレな感じではあった。

最初っからドラマCDの売り上げでラジオドラマの製作費用を回収するビジネスモデルだったのだろう。
こういうのは当時はしかたがなかった側面も強い。
それに我々がファンサービスとして無料で提供しろと言うわけにもいかない。
まあこれくらいは大したことはない。



さて、有料グッズ。

これには非常に大きな違いがある。

コナミの搾取はどうだろう。
ときメモ1のグッズの場合、そこらへんのホームセンターで売ってそうな日用品に絵を追加プリントしたものをグッズとして売っていた。
それも、絵は描き下ろしでも何でもなく、いつも見ている使い回しの絵を使っていた。
そしてその絵がプリントしてあるだけで、ホームセンターの値段の5~10倍の値段をつけていた。

最初のころ、我々はグッズに飢えていた。
だから、コナミでなくても誰でも作れそうな今から見ればショボいグッズであっても、そういうところは最初だけは見てみぬふりをしていた。
ファンはぼったくられているのを知ってて、最初はあえて我慢してぼったくられていた。
しかし、これがいずれユーザーに見限られる主たる要因となる。

対してバンナムの搾取。
これは我慢してぼったくられるような類のものではない。
喜んでぼったくられるような類のものだ。

何が違うか?

これは商品に製作者の熱意が燈っているかどうかの違いである。

製作者の熱意とは?

それは、追加の衣装やアクセサリーを見れば一目瞭然だ。
これは誰でも作れるようなショボい類のものではない。
製作者がアイマスを好きでないと到底作れないようなこだわりの逸品が追加される。

ときメモ1のグッズはヘタしたら自分でも発注できそうなくらいのものだ。
しかし、アイマスのグッズは自分で思いついて自分で作れるようなくらいのお手軽な出来映えを大きく逸脱しているものが多数ある。

だから、それをカタログで見たとたん、
「これをうちの○○に着せたらどんなにかわいいんだろう~」
と魂を闇に魅入られてしまい、ついつい買ってしまうのだ。
この辺はアイマス師匠の熱い記事(※1)を参照いただくと御理解いただけよう。

これは最初にグッズによる搾取をはじめたコナミに対し、後発のバンナムのほうが搾取方法をよく学習していて1枚上手だったのかもしれない。
先駆者というのは失敗を繰り返しながら進むものだから、あまりコナミを咎めることはできない側面もある。
しかし、バンナムはコアなファンは喜んで搾取され続け、コナミは搾取対象のファンの心象を損ねた面があるのは紛れもない事実だ。



それからビジネスのスタイル。

コナミは版権にむちゃくちゃうるさい。
だから個人のblogにキャプチャ画像をアップしようものなら速攻削除勧告をしにやって来る。
まあこれは本来的にコナミのものなのだからしかたがない。

こういう版権にうるさいのはときメモに限ることではない。
たとえば “デジタルコロコロコミック” などといった “デジタル” という名称を追加しただけの他社の版権に抵触しそうな名称をつぎつぎにおさえるといったような、パテントトロール(※2)的なイヤらしい商売を展開していた時期もある。
(今もそうなのかどうかまでは知らん)

べつにこれは違法ではないのかもしれないが、法の網をついたグレーゾーン的な商売をやる会社は社会からイヤな目で見られてもしかたあるまい。
現に、パテントトロールというのはパテントマフィアと表記されることもあるくらいなのだ。

対してバンナム。

会社の全商品がそうなのかどうかは知らんが、少なくともアイマスに関しては版権に対してかなり寛容である。
というか、個人blogでスクリーンショットを勝手にはっても、ニコニコなどでオリジナルの画像を使った2次創作を作ってアップしても、まず文句を言うことはない。
(さすがに公式のDVDをまるごとアップすると削除されるようだが(笑))

これはコナミの出方をよく観察した末の結論かもしれない。

コナミの場合、手当たり次第に個人blogをいじめたため、口コミの宣伝が全く展開されなかった。
したがって、あれだけときメモ1で遊んだわたしでさえ、ときメモのネトゲが出たのを終了するまで知らなかったくらいなのだ。
おかげで、ときめきメモリアルONLINEはユーザーが集まらずビジネスとしては失敗に終わったといわれている。
(うがった見かたでは、ときメモONLINEはコンテンツがほとんど無かったため、個人blog経由でそれがバレるのを防止しようとしたのではないかという意見もあるが…)

バンナムは違う。
同じ徹は踏まなかった。
ユーザーが勝手に宣伝するのを許容した。
おかげでニコニコでアイマスの動画を見たわたしもハマってしまった。
バンナムのやりかたはハルヒやラキスタのやりかたに近いものを感じる。

コナミの方針はユーザーとしては「しかたがない」的なものだ。
バンナムの良きにはからえ的な方針はユーザーからしたら大変印象が良い。

ユーザーが喜んで搾取されるためには、会社の印象というものは極めて重要なのだから。



【※1 アイマス師匠の熱い記事】

キミはメロディ
http://blog.goo.ne.jp/styui-gdb/e/75e67d928a1140ff4c32debe71639d97

> この衣装は電撃魔王で決まったときから一目ぼれで2ヶ月待ち焦がれていたんです。
> DLCになったら絶対あずささんに着せよう!絶対似合うはず!と。



【※2 パテントトロール】

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB

> パテント・トロール(patent troll)とは定義が困難であるが、自らが保有する特許権を侵害している疑いのある者(主にハイテク大企業)を見つけ出し、それらの者に特許権を行使して巨額の賠償金やライセンス料を得ようとするが自らは当該特許に基づく製品を製造したりサービスを提供してしない者を指す英語の蔑称である。