教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

人がニコマスに求めるもの

2011-06-18 00:07:00 | オタネタ全般
ニコマス(ニコニコにおけるアイマス関連動画)の製作者には、大きくわけて2通りの人種がいる。

1つはステージ上でのシーンを主とする動画であり、
もう1つはコミュニケーションパートを主とする動画である。

仮にここでは各々をPV系とノベマス系ということとする。



PV系はゲーム機とソフトそのものの他にキャプチャボードや動画編集ソフトを買わねばならないという制約があり、金銭面で敷居が高い。
しかし、無加工のノーマルPVをニコニコに上げることも可能であり、そういう意味では敷居が低い。
さらなる階層へ上がろうとするには、動画を編集する上での技術やセンスを問われることとなる。

ノベマス系はPCがありさえすれば誰でも作ることは可能であり極論すればゲーム機もソフトも買わずに済ますことが可能なため、金銭面で敷居は低い。
しかし、そこで物語を紡ぐことがほぼ必須であるがためにシナリオを書けなければ作ることができず、そういう意味では敷居が高い。
さらなる階層へ上がろうとするには、モノ書きとしてのセンスを問われることとなる。

ニコマス界にデビューするために必要な敷居を超えることに成功した者は、そのどちらであれ、P名を名乗ることをゆるされる栄誉にあずかる。

どちらが良いとか悪いとかいうつもりは全くない。
両方あってこそのニコマスである。



これら作り手は何を思って作るのだろうか?

PV系は恐らく、アイマスのヒロインがアイドルとして最も輝くあのステージこそにアイドルマスターたる何かを見ているのではなかろうか。
対してノベマス系は恐らく、アイマスのヒロインとの何気ない日常をすごすコミュこそにアイドルマスターたる何かを見ているのではなかろうか。

つまり・・・
PV系は自分だけが見ることの許されたヒロインの特別なステージを2人で体感するためにニコマスをつくり、
ノベマス系はヒロインと自分との2人だけですごした特別な思い出をつむぐためにニコマスをつくるのだ。



アイマスに夢中になって遊び、
やがてただ与えられたゲームをプレイするだけでは自分の胸に秘める熱き想い全てをとげることができないことを知り、
そしてアイマスの世界の中に自分だけのものを得ようとする。

そうやって生み出されたものが一般に二次創作と呼ばれ、アイマスでは多くがニコマスとして体現している。



もしアイマスのほんの一部分だけを墓に持って入れるとしたら何を選ぶか。

ステージパートのどれかだろうか。
コミュパートのどれかだろうか。

それがどちらなのかは、ニコマスのPならばあえて聞く必要もなかろう。