教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

最近の電機屋さんの決算

2012-11-03 00:23:10 | 経済/経済/社会
最近の電機屋さんの決算を眺めてみる。

シャープ、通期4500億円の赤字見通し。
パナソニック、通期7650億円の赤字見通し。
ルネサス、4半期だけで943億円の赤字。

うぅむ・・・。
ここ2年くらいであっという間に悪くなったような。



なんなんだこれは??

根本原因は同じかもしれない。
だが、決算を見るかぎりにおいては3社とも事情が違う。

シャープ。
今の世の中の誰が作っても赤字になる液晶が全ての原因。
これを何とかすることが全て。
液晶の工場の減価償却費がとんでもないので赤字になっているので、フリーキャッシュフローは案外悪くない。
自助努力ではどうにもなりそうにないので誰かと提携を模索することで何とかしようとしているようだ。

パナソニック。
赤字の内容はのれんの現存損失と繰り延べ税金資産の取り崩しでほぼ全てで、次のメシのタネと考えていたことがことごとくしくじったのであろうと推測される。
ほぼ全ての部門で営業利益を出しているし、何が悪いのかがぱっと見ではよくわからない。
ただ、恐ろしくなるほど全部門とも均一に売り上げも営業利益も落ちている。

ルネサス。
7500人も応募したというリストラ関連の特別損失による影響。
マイコンという競争力の源泉をかかえているが、不採算部門もまた延々とかかえつづけており、ある意味わかりやすいといえばわかりやすい。
しかし、不採算の半導体の工場をTSMCに売りたいと言っているにもかかわらず、TSMCは時代遅れなので買う気はないと明言していた。



どうしてこんなことになった??

これも根本原因は同じかもしれない。
そしてこれも決算を見るかぎりにおいては3社とも事情が違う。

シャープ。
借金しまくって使い切らんほどデカすぎる工場をたててしまった。
地デジ特需とエコポイント特需のときに顧客(液晶パネルを買うセットメーカー)への態度が不遜すぎて嫌われた。

パナソニック。
よくわからんがマネシタと言われるこれまでのビジネスモデルの限界なんだろうか。
まあ少なくとも結果論でいえばサンヨーを買ったのは大失敗。

ルネサス。
基本的に負け組み連合として生まれた会社なのだが、それでも不採算事業の切捨てをせずに現状維持路線のまま何とかしようとしてジリ貧が常態化。
そしていまジリ貧がドカ貧に。



昨今、
「日本の家電は(ry」
とよくニュースで見るようになってきた。

だが、よくよく見ると三者三様というか、事情の現れかたはそれぞれ異なる。
根本原因はどれも同じなのかもしれないが、少なくとも全員ひとくくりで語るほどではまだない。

その証拠に、いま重電屋さんは悪くないでしょ。